「貯蓄から投資へ」は難しいことではない。
資産運用セミナーで、受講者の方から質問を受けたことがあります。
Q:「ということは、購入して勢いよく値段が上がるものが必ずしもいい投資商品ではないということですか?」
A:「そうです。リスクが低くて値段がドンと上がるのであればいいですが、ドンと値が上がるような投資商品は、リスクもそれなりに高いものです。値上がりの度合いが低くても、リスクが低かったらそれでいいのです」
Q:「投資商品は、買うタイミングや売るタイミングがとても重要で、しかもそれをつかむのがとても難しいと思うのですが、どうしたらいいでしょうか?」
A:「タイミングをつかむ手段として、テクニカル分析という方法があります。過去の値動きの傾向を分析して、今後の動きを予想する手法です。さまざまな手法があるのですが、使いこなせるようになるには、時間と経験が必要です。しかし、それでもあくまで目安でしかありません。将来を正確に予想することは神様でもない限りできません」
昨年、2005年を金融庁と日銀は「投資教育元年」と位置づけました。「貯蓄から投資へ」の掛け声とともに、私たちのような普通の人たちが、貯蓄しているお金を投資へ移動するよう、さまざまな動きを開始しています。
しかし、投資教育の内容は、必ずしも、テクニカル分析や銘柄選定手法などではないようです。
第一、そんな小難しいことを国民みんなに教えようったって、できるはずがない。仮に教えることができてスキルを身につけたとしたら、現役世代は暇さえあれば携帯電話で株価の値動きを確認(?)するのに忙しくて、日本の労働生産性が低下してしまうでしょう。
高齢者にいたっては、海千山千のプロ達に、カモにされるのがオチです。
政府もそんなことは充分承知しているはずです。それなのに、投資を奨励するのは、難しいアクロバット的なスキルを身につけなくても、普通の人たちがちょっと気をつければ、うまく投資をすることができると踏んでいるからでしょう。
「資産運用=投資」はあくまで手段。資産を殖やす方法のひとつ。
包丁は、振り回すと大怪我をしますが、まな板の上で普通に使えば誰でも使える便利な調理機器です。
自動車だって、注意散漫でルールを守らなければ非常に危険な乗り物ですが、免許をとれば誰でも乗ることができます。
資産運用も、少し注意すれば誰にでもできることなのです。
ポイントは「分散投資と長期投資」。
最終更新時間 2006年04月17日 07:30
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/1268










