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2006/03/31

売れる投資信託の条件。

 年明けから春先までの期間があっという間に過ぎ行くさまを「1月は行く、2月は逃げる、3月は『猿』」なんていいます。猿をメインキャラクターにしたTVドラマ「孫悟空」も、年齢不問の高視聴率のうちに、終わってしまいました。

 そして今日は3月の最終日。

 フジテレビ月9にも、なにやら「ヒットの条件」なるものがありそうです。そういえば、先日、投資信託運用会社の人から投資信託の「ヒットの2大条件」を聞くことができました。

 ・・・強引な展開ですみません・・・


◆近々勢いよく値上がりするものであること

 当り前のようなのですが、問題は「近々勢いよく」という部分。
 リスクに配慮するよりも、リターンばかりに目が向いてしまう傾向があるそうです。
 そして、リスクに配慮した投資信託は、お客様には売りにくい商品なんだそうです。
 まず「リスク」が分かりにくいこと。分かりにくいことは説明しにくい。その点、目に見える「リターン」はとても分かりやすい。
 ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンは理解していても、ついつい、短期間の高リターンを求めてしまう。そのほうが夢があるから。

 BRICsファンドや高配当株式ファンドなどが発売と同時に売り切れるのはそんな理由がありそうです。


◆分配金が出ること、高い頻度でできるだけたくさん

 分配金は株式投資の「配当」に当たります。
 投資信託は決算時に、分配金を出すものと出さないものがあります。
 出す場合は、年1回、年2回、年4回、年6回、毎月など、投信によってその頻度はマチマチ、あらかじめ決められています。

 分配金が出ると、投資信託の基準価額(価格)はその分下落します。分配金は投資信託の時価の一部を投資家に還元する意味合いがあるので、還元した金額分だけ価額が下がるのです。

 分配金には、ふつう税金がかかります。株式を投資先とする投信の場合、10%の税金が差し引かれて支払われます。

 さて、分配金が出るということは、出ない投信よりも、投資効率は低いはず。
 しかも、頻繁に出れば出るだけ投資効率は悪化していきます。

 その理由は、税金がかかるからです。分配金を出さない投信は、儲けが丸ごと次の投資原資に回ります。儲けの100%を再度投資することができるのです。

 ところが分配金が出る投信は、分配金を再度投資しようとすると、税金を引かれた手取りの9割しか投資原資に回らないのです。

 しかし、実際によく売れるのは、分配金が出るものなんだそうです。

 自分の判断で解約することなく、(たとえ税金が差し引かれても)自動的に現金を手にすることができるものなんだそうです。

 売れる条件は、必ずしも儲かるものではなく、何となく儲けを実感できるもの・・・・儲けの絶対額ではなく、「儲かった感」のほうが商品としての魅力度が高いようです。

 この種の代表的な投信は、国際投信の「グローバル・ソブリン(毎月分配型)」です。

 投資家から集めたお金は合計5兆円を超しています。


 さて、こうしてみると、私たちは経済合理的な選択はなかなかできないもの。

最終更新時間 2006年03月31日 07:30

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