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2006/03/28

土地の値段が上がる?

 ここのところ、住宅取得に関するご相談が多いので、どうしても、私の頭も、住宅にまつわるお金の話についつい引っ張られてしまっています。

 考えてみると、メディアというのはすごい力を持っており、日銀がお金じゃぶじゃぶ状態から一転、引き締めようとする政策を開始したと思ったら、また、土地の価格の目安を示す「公示価格」の公表があり、記事のタイトルに「上昇」の文字を認めると、住宅取得予備軍の方たちが、にわかに活動を開始される。

 TV、新聞はおろか、インターネットすらも、もはや普及してなかった昔を想像することが難しいほど。情報入手のスピードも速いし、それを受け止めて行動をスタートする人も多い。また、それが当り前になっています。

 ただ、仕入れた情報をじっくりぐつぐつ吟味することは、しにくくなってきています。吟味する前に、次から次へと情報が流れてくる。

 さて、「公示価格」。土地の値段の目安となるものが発表されました。今年の1月1日時点での土地の価格のこと。

 先週の報道では、全体のトーンが「上昇」だったので、「一刻もはやく住宅を買わないと値上がりして損するかも」と、心中穏やかでなくなった方もいらっしゃるのではないでしょか。その証拠に、週末は、行楽日和にも関わらず、モデルルームやモデルハウスは活況を呈していたようです。

 記事をよくよくみると、「3大都市圏で商業地の地価が上昇した」というものです。私たちに関連深いのは、商業地ではなく「住宅地」。

 では「住宅地」はというと、確かに東京都では前年と比較して0.8%上がっています。東京都でも東のほうの郡部は値下がりしているようです。港区、渋谷区など都心部やその近郊が平均を押し上げたようす。
 
 大阪、名古屋圏の平均は下がっています。しかし、部分的にエリアを狭めて見ていくと、一部に上昇しているところがあるのでしょう。・・・そして、もちろんその他の地域は、依然、下落しています。


 かつて不況と言われたころと比較すると、経済環境がよくなっているのですから、地価も上昇の機運があることは事実でしょう。ただしそれも、「場所による」ようですね。

 ブランド価値の高い土地は相当高くなるが、それ以外は、さほど変わらない。場合によっては下がる。

 昨今の住宅に対する考え方の時流は、「住宅は資産ではない。消費財」。将来は財産として残る(残す)ことをあまり想定しないほうがいいでしょうということ。だから、色気を出して将来の転売や賃貸を考えなければ、住む場所にさほどこだわることもないでしょう。

 生活をする上でのたくさんのリスクを乗り越えていかなければならいのですから、一箇所で背伸びをし、無理をすると、やがてほころびが出ます。

最終更新時間 2006年03月28日 07:30

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