13年間でもらい損ねた利子が250万円。
1人250万円。
先日、日銀が試算、公表した結果に、1人あたりならいくらだろうと、勝手に計算をした結果がこれ。
「バブル経済」当時の記憶が頭の中にクッキリとある人が、ここの読者に何人いらっしゃるでしょう。1980年代の最後のあたり、ちょうどベルリンの壁が崩れたころに「社会」に出て働いていた方じゃないと、バブル経済をリアルに知っているとは言えないでしょう。
それがはじけて1991年、日銀が金融緩和に転じ、金利がどんどん低くなりました。高金利だった1991年に家計が受け取っていた利子の額38.9兆円が2004年までの13年間続いたとしたら、現実の金利収入と比較すると、合計304兆円が失われたことになるらしいのです。
304兆円といったって、天文学的な数字はいまひとつピンと来ないので、日本の人口1億2千万人で割ってみました。そうすると、ちっちゃな子供まで含めて、1人が13年間でもらえるはずの利子250万円が消えてしまった計算になるのです。
日銀が、急にこのような試算を公表した意図はなんでしょう?
「景気も回復したことだし、本来の普通の状態に戻すために、そろそろ金利を上げてもいいでしょう~。そのほうが国民もいいでしょう~」
というメッセージに私には思えるのです。
それにしてもこの消えた利息、けっこう大きな金額です。
ヒトの心理とは不思議なもので、いったん自分のフトコロに入ったものを提出しないといけないときには大きな苦痛を味わいますが、給料から天引きされる税金や社会保険料のように、あらかじめ差し引かれる場合には、さほど心理的な苦痛を感じません。
現役世代は、勤労収入がありますし、預貯金はあまりないので、利子のありがた味をシンから感じる機会がありませんが、リタイアした世代は、収入といえば年金だけで少なく、現役時代に蓄えた金融資産を取り崩すケースが多いので、なおさら利子の影響が大きく感じられます。
元本が大きいほど、利子が効果的に働いてお金が殖える。
高齢者でなく、働いている現役の世代でも、リスクのある金融商品で運用できない種類のお金(教育資金や住宅取得のための自己資金作りを目的とするものなど)は、毎月少額をコツコツと積み立てる貯蓄でも、金利が高くなれば効率的に殖やすことができますね。
借金のない人には、金利アップは朗報です。
最終更新時間 2006年03月06日 07:30
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