昨年末から銀行で保険販売がはじまっている。
昨年末、12月22日から銀行の窓口で新しい保険販売が解禁になりました。
1997年の金融ビッグバン宣言以来、金融制度の規制緩和がドンドン進んでます。銀行も、店舗の圧倒的な集客力を活かしてさまざまな金融商品を取り扱いはじめています。
従来、銀行は、個人などから集めたお金を企業へ融資することでおもな収益をあげていましたが、いまや預金者個人に金融商品を売ることも収益の柱にしようとしています。
融資業務ってのは、融資する側がリスクを負うことになります。貸したお金が回収できないと、利息どころか元本も戻ってきません。損失を被ることになります。
ところが、投資信託や保険などの金融商品の販売は、ざっくりわかりやすくいうと運用会社や保険会社の商品を仕入れて売る。売れば売った金額の一定割合が販売手数料として入ってくる。しかも、金融商品は生鮮食料品などと違って在庫にもならないし腐りもしないのですから、リスクが小さく、売れば売るほど収入につながる「おいしい」仕事。
投資信託の販売も、本家の証券会社よりも、いまや銀行の窓口販売からの販売額が多くなっているようですし、変額年金保険(死亡保険と個人年金保険と投資信託の機能が一緒になっているような金融商品)も銀行が販売をはじめるやいなや、あっという間に販売額を伸ばしました。
昨年末に追加で解禁された保険商品は「一時払い終身保険」「一時払い養老保険」といったもの。
終身保険は一生涯にわたって死亡保障が受けられるもの。
養老保険は一定期間内に死んだら死亡保険金が支給され、死ななかったら期間終了時に同額の満期保険金が支払われるもの。
「一時払い」というのは、あまり馴染みがないかもしれません。
普通、保険に加入するときには、保険料を「月払い」あるいは「年払い」など、少額ずつ定期的に支払う人が多いですから。
「一時払い」とは、支払うべき保険料の総額を契約時に一括で全額支払う払い方です。
そもそも保険に加入する理由は、死亡や入院などの万が一の時に大きなお金が必要なのに、そのお金がないという経済的なリスクに備えるためです。
契約時にまとめて保険料を払うことができるのだったら、結構まとまったお金があるってことじゃないですか。
それなのになぜ保険に入らなければならないのでしょうか?
もちろん、月払いよりも年払いのほうが、まとめて払うだけに金額がお得なように、「一時払い」だともっとお得になります。
ただ、それが保険加入のいちばんの動機にはならないでしょう。
これらの保険商品は「保険商品」というよりも、「投資商品」ととらえたほうがわかりやすいでしょう。
投資商品の場合は、どんなリスクがあるのか?利回りはどの程度期待できるのか?インフレには強いのか?契約期間中のコストはいくらくらいなのか?
・・・などが選択の切り口になります。
たぶんまとまったお金を持っている人がターゲットでしょうから、50歳代後半以降で多くのお金を預金していらっしゃる方には、「こんな保険があるんですが・・・いかがでしょう」という声がかかるかもしれません。
そんなときには、「投資商品」の眼で評価すること、また、投資商品だったら、それ以外にも(銀行で取り扱っている別の商品や他の金融機関の商品など)いろいろありますから、メリット・デメリットを比較して判断することが、うまい立ち回りだと思います。
最終更新時間 2006年01月11日 07:30
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