日本人は外国人よりも病気の治りが遅いの?
国、あるいは民族によって、生活習慣やライフスタイルが異なることから、健康・体力に違いがあるのも当然といえば当然。
しかし、それだけが原因ではなさそうな結果が・・・。
日経新聞の11月9日。OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で、「病院」での入院日数の長さは日本が1位で断トツの20.7日という記事。
30カ国の平均が6.7日だから、日本は平均の3倍強。第2位の韓国が10.6日で、日本の2分の1。最も入院日数が短いのはデンマークの3.6日。日本の6分の1の日数だ。
実は「病院」とは一定規模以上の医療機関のことをいい、その他も含めた全病床の平均入院日数の日本の平均は36.3日。「病院」だけの平均よりも約16日も長くなります。
平均入院日数の国別の違いは、各国の人々の基礎体力の違いからくる病気の回復力の差ではなく、各国の医療の効率性の差のようです。
断トツで入院日数の長い日本は、断トツで医療の効率性が悪いと言わざるを得ないでしょう。
高齢者を中心にした社会的な入院(在宅医療や介護施設などの受け皿の不足から、病気が回復して退院できるのに入院していること)が多いことも、平均入院日数を引き上げている大きな理由のひとつでしょう。
医療保険では、よく「平均の入院日数は○○日!だから、それに合わせたこの保険は安心!」などというセールストークが語られます。
「長期入院の可能性もありますから、、、」と、厚生労働省などが公表している平均入院日数を指し示して、「ちょっと長めの入院日数制限のある保険にしておいたほうが安心ですよ。1回の入院で120日間は給付金が支払われる保険がいいでしょう」
医療制度の改革が今後具体的に進もうとしています。
将来的には、国際的にも突出している日本の平均入院日数は、短くなる方向に進んでいくでしょう。医療の効率化が進展しなければ、医療財政が逼迫して制度そのものが立ち行かなくなりますから。
今後、日本の平均入院日数がデンマーク並みの3.6日になってしまったら、日本の多くの医療保険(特約)の入院給付金支給の要件である、「5日以上の入院について、5日目から給付金を支払います」では、給付金をもらえる人が相当いなくなるかもしれません。
最終更新時間 2005年11月21日 07:30
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