会社を買収するってどういうこと?
私だけでしょうか?
阪神電鉄の筆頭株主に躍り出てメディアを賑わしているM&Aコンサルティング(通称村上ファンド)代表の村上世彰氏は、見る角度によっては、欽ちゃんこと萩本欽一にも見えるし、石坂浩二にも見えます。
私たち個人投資家のほとんどは、投資資金が限られていますから、たくさんの株式を買うことはできません。
「単元株数」とはその会社の株式を買う最低の単位のことで、多くは100株単位、1000株単位。その他は1株単位、500株単位などです。会社によって単元株数はちがいます。
たとえば、株価2,000円の株式を100株購入しようとすると、2,000×100=200,000円の投資資金が必要になります。その株式を1,000株買うとすると200万円の資金が必要です。
個人にとっては結構な金額になりますね。しかもたった1社だけに投資資金を偏らせるのは、高いリスクに自分の金融資産をさらすことになります。
また、株主になっても、保有株数が少ないために、株主総会に出席する機会には恵まれますが、何も発言せずにお土産をもらって帰る程度でしょう。
私も以前、東京表参道に本社がある「セコム」の株主総会に行って、お土産に「ちりめん山椒」をもらって帰りました。
東証や大証など、証券取引所に上場している企業は、たくさんの株式を発行しています。
ちなみに阪神電鉄は、3億7千万株以上の株式を発行しています。
会社を買収するということは、このうちの過半数を保有する(買う)ことです。
とてつもないお金が必要になりますが、欽ちゃんファンドは、たくさんの投資家からお金を集めているので、過半数とまではいかなくても、経営にモノ申すくらいの株式を買い集めることができるのです。
国会で議決する場合は1人に1票が与えられます。そして、多数決でものごとが決定されます。
会社の場合は持っている株式数分の票が与えられます。1人でもたくさんの株式を保有していれば、多ければ多いほど、会社に対する発言権が高くなります。
会社の重要なことを決める株主総会は、たくさんの株式を持った株主の意向ひとつで、取締役が決定したい事柄に「NO!」ということができるのです。
また、国会の議員数も、「過半数」確保だとか「3分の2以上」と言われるように、株主総会にも通常の決め事には過半数、より重要な決め事には3分の2以上の賛成が必要、などの規定があります。
今回、欽ちゃんファンドは阪神電鉄株の3分の1以上を買い集めました。したがって、案件によって、欽ちゃんファンドに拒否権を発動されたら思った通りには経営ができないことになります。
もし、欽ちゃんファンドが過半数を上回る株数を確保すると、立場は逆転してしまい、欽ちゃんファンドが阪神電鉄を買収したことになります。
ついでにいうと、阪神タイガース球団の株式は、そのすべてを阪神電鉄が保有しているので、阪神電鉄を買収したら、おまけで球団がついてくるのです。
「茨城ゴールデンゴールズ」はどうなるのでしょうか?
最終更新時間 2005年10月11日 07:30
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