金融商品のリスク。
今日あるものが、5年後10年後はともかく、少なくとも明日はそのまま存在するだろうと思うのが人間の性。
20世紀を代表する経済学者、ケインズが1937年に発表した論文のなかであげている3つの人間の本性のうちのひとつをご紹介すると、
(1)人間は未来を現在の延長線上で考える。
誰しも思い当たる節があるはず。「一寸先はわからない」といいながら、てんで心配する気配はありません。まあ、こんなふうに思えるからこそ、楽観的に生きていくことができるのかもしれません。
ついでに、本性のもうひとつを紹介すると、
(2)個々の経済主体の判断は他の経済主体に依存する。
簡単に解説すると「人間は他人の顔色や行いを見て自らの判断をする」ということです。
さて、金融商品にはすべてリスクがあります。
「リスク」という英語は、一般的に危険や危機と訳されますが、ここでは「予定通りにならない可能性」、くらいに考えておきましょう。
すべての金融商品には「リスク」がありますが、商品によって、安全性の高い(リスクが低い)ものと安全性が低い(リスクが高い)ものがあり、個々にその程度が異なります。
リスクの種類は、
(1)信用リスク(元利払いリスク)
・元本や利息が払われなかったり、支払いが遅くなったりするリスクのことです。
金融機関が破綻するリスクもこれに該当します。
「預貯金は元本保証」とついつい思い込んでしまってますが、今日あるものが明日あるとは限らないことを、頭の片隅に置いておくことが大切です。
(2)価格変動リスク
・価格が変動する金融商品は、取得するときに払い込んだ金額よりも価格が上がることもあれば、価格が下がって元本割れを起こしてしまう可能性もあります。
株式が代表的です。その他、投資信託、金などもそうですね。
(3)為替変動リスク
・外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は、価格そのものは変化していなくても、外国為替レートの変動によって、換金時の受取額が購入時よりも大きくなったり小さくなったりします。
金利の高い商品を購入しても、為替レートの変動によって、利息が帳消しになってしまう場合があります。逆に利息とともに、為替差益を享受できることもあります。
(4)カントリーリスク
・海外を対象とした資産運用をする場合には、対象とする国そのものの信用度にも注意が必要になります。
経済やその仕組みの発展レベルが比較的低い国や政治的に安定していない国などを投資対象とする場合には、注意が必要です。
金融商品に限らず、私たちを取り巻く環境や職場や家庭、そして自分自身を含めて、確かなものは何もない、何がしかのリスクや不確実性があります。
・・・だからこそ、自分の思いや目標をしっかり鮮明に描くことが大切なんでしょう。
「たとえ不確実でも目指すところに言ってみせる!」という強い意志を持つことが、リスクに打ち克つ力を手に入れることにつながります。
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最終更新時間 2005年08月03日 07:30
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