インド料理「ペイズリー」(武蔵境)
一週間に4組しかお客様をとらないインド・レストランがあるという。なんなんだろう、このお店は。期待を膨らませて友人と待合せた武蔵境駅に向かった。お店は、駅から徒歩10分、住宅街の真ん中にある。というか、普通の住宅である。玄関先にお店の看板が立てかけてあるだけである。
レストラン入り口
ピンポーンと呼び鈴を鳴らし、普通の家と同じ玄関を経て居間に通される。と、そこには、大きめな食卓と、料理教室用のアイランド型キッチンがあった。
このお店は2001年に香取薫さんが始めた。
彼女は1985年に初めてインドの地を踏んで以来、足しげくインドに通いつめ、渡航歴は15回を数える。そんな中で、彼女はインド中流家庭のスパイスと野菜をふんだんに使った家庭料理に魅せられた。
インド料理は肉や油が多く使われているイメージがある。インドはご存知の通りカースト制により身分が分かれているが、日本で一般に出されるインド料理は上流階級でハレの日に出される宮廷料理から来ている。その中で、香取さんが中流家庭の料理に魅せられた理由は何か。
下流階級は粗食に甘んじざるを得ない。上流階級はお抱えの料理人が家庭料理を作る。これに対して中流家庭では、お母さんが愛情をたっぷり注いだ料理を家族に振舞うそうだ。そのココロはスパイスにある。その日の気候と家族の体調に合わせて、スパイスを調合して料理を作る。気候が暑くて食欲がないときはあのスパイス、風邪をひいたときはのスパイス、といった具合だ。
多くのスパイスを調合し、炒って挽いて、出来上がり
香取さんはこのスパイスと野菜をふんだんに使った料理を日本で広めようと、十数年前に自宅を改造してお料理教室を始めた。レストランでのシェフとは違い、教室では生徒さんからの質問がどんどん飛んでくる。お金を頂いているからには、どんな質問にも答えられなければいけないし、生徒さんの料理が変な味がすれば、どこがどのようにおかしいのか、正しく作るにはどうすればよいのか、的確な指摘をしなければならない。彼女はこのように自分自身にプレッシャーをかけてがんばってきたプロフェッショナルである。今では何人かのお弟子さんは独立してインド料理店を構えている。
インド料理の布教はお料理教室に留まらなかった。小学校で「違う国の味」という講座を教えたり、「インドごはん―スパイスで元気」という本も出版したりした。そして2001年には、一日限定2組、完全予約制のレストランを開店した。現在は土日の営業で、1組4-8人のグループのみの予約を受け付けている。
コースは5000円以上で、十数品が懐石風に出てくる。メニューは基本的にお任せだが、お客様の好みについてのヒヤリングや気候に合わせてメニューを考えてくれる。また、出された料理は記録されて、次回は別のメニューを提案してくれる。このカスタマイズ度で5000円は、コスト度外視と言わざるを得ない、、、。
実は僕はこの三ヶ月で2度このレストランに行った。最初の訪問は、その凄腕がマニアの間で絶賛されている北インド料理レストラン「スワガット」(六本木)のシェフのナシームさん他とだった。香取さんは、そのナシームさんもベタ褒めの、素晴らしい腕前でした。
*基本情報**
店名: キッチンスタジオ ペイズリー
住所: 東京都三鷹市井口3-11-44
電話: 0422-34-8544
**TPO**
■友人と食べ歩き
■家族と
□短時間で手軽に
□デートで
□合コンで
**予算***
□~3,000円
■3,000円~7,000円
□7,000円~
最終更新時間 2006年07月09日 22:49
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/1430
このリストは、次のエントリーを参照しています: インド料理「ペイズリー」(武蔵境):
» 【ルネッサンス ― 再生への挑戦 カルロス・ゴーン著】 from ビジネスマンの読書
カルロス・ゴーンさんの「ルネッサンス ― 再生への挑戦」の感想 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年07月17日 20:33
» 【ルネッサンス ― 再生への挑戦 カルロス・ゴーン著】 from ビジネスマンの読書
カルロス・ゴーンさんの「ルネッサンス ― 再生への挑戦」の感想 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年07月17日 20:39










