カセレスのスペイン料理(カセレス)
夏休みスペイン旅行のレポート第二弾です。レコンキスタに続き新大陸への探検家を数多く輩出したエストレマドゥーラ地方のカセレスをご紹介します。
■カセレス
実は、カセレスのレストランレポートは書けません。ガイドブック2冊で目ぼしいレストランをチェックし、歩いて店の位置まで確認したのですが(入口の写真まで撮った!)、ホテルに帰って一服したところ、疲労でそのまま深夜まで寝込んでしまいました!旅のスケジュールは体力の限界を考慮しないとダメですね。
カセレスの朝
ちなみにチェックしたレストランはこんな感じです。行きたかった!
『Cafe de Pinuelas』
郷土料理の小さなレストラン。気取らない雰囲気。ワインも豊富。value for moneyが高い(出典:ミシュラン)。
ホテルはパラドール・デ・カセレス。旧市街の城壁内にある唯一のホテルで、14世紀に建てられた邸宅を改装している。パラドールとは歴史的建造物を使用するなどクオリティの高い空間を提供するスペイン政府運営のホテル群で、スペイン旅行では一度は利用したいものです。グラナダのアルハンブラ宮殿内にも有名なパラドールがあります。
ホテル、史跡邸宅の表示
カセレスはローマ時代に築かれた都市で、レコンキスタ(キリスト教徒がイスラムから国土を取り返した運動)の時代に栄えました。旧市街の城壁に囲まれた部分が中世そのままの形で残っており、「エストレマドゥーラの宝石」と言われています。僕が訪ねた時の気温は40℃。人気(ひとけ)のない石で出来た街をほとんど朦朧としながら彷徨いました。こういう体験も非日常的でいいものです。
エストレマドゥーラ地方は、メキシコを征服したコルテス、ペルーを征服したピサロなど、新大陸への探検家を輩出した地方として有名です。新大陸のキリスト教化の象徴として「全スペイン世界の守護聖母」が祭られているグアダルーペ修道院もこの地方にあります。コロンブスはこの修道院に新大陸からインディオを連れてきてキリスト教徒に改宗させました。
それにしても、当時の征服者たちが秘めていた国外へ膨張するエネルギーはスゴイ。征服者の人口当たりの出現率もスゴイ。そのエネルギーの源泉を調べてみました。
それは、「凱旋欲求とハングリー精神」。当時この地方では長男が一家の財産を相続することになっており、次男以降は財産がなくハングリーでした。財を成す方法として農耕、狩猟、商業などがありますが、農耕はハヤりません。スペインでは羊毛が主要な財源で羊の放牧を優遇する法律があったため、畑が羊に荒らされてしまうからです。「お犬さま」ならぬ「羊さま」の世界ですね。そこで彼らのエネルギーは新大陸での狩猟・商業、すなわち原住民(インディオ)の征服、金銀の略奪、鉱山の経営、金銀や奴隷インディオの売買に向かいました。彼らは新大陸で財を成して故郷に錦を飾り、立派な邸宅を建てて長男に報いたわけです。その立派な邸宅にモチベーションをくすぐられ、第二、第三のピサロを目指した若者が続出したんですね。
不思議なことに、当時新世界を支配した心意気みたいなものは現在の街の雰囲気からは全く感じられません。現在は、豚や羊や牛が放牧されている、いつまでも続く草原のなかにポツリポツリと点在する田舎町といった印象です。ちなみに現在の主要都市の人口は少なく、カセレス:8万人、グアダルーペ2千人、トルヒーリョ9千人です。
...夏草や 兵どもが 夢の跡
最終更新時間 2005年09月03日 17:16
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I enjoyed the pictures; they are so good! And how did you do such a tremendous amount of pre-study before your trip? You lecture like a professor. It was too bad that you fell asleep before going to the restaurant! Let us hear more about how you felt during the trip! I believe you are generous enough to sharing YOUR experience (not only your knowledge) with us! I'm glad I could reach your web-site at last, with a help of my friend sitting next to me, otherwise, I could never read your article again. Great job!
投稿者 Kyoko Tomuro : 2005年09月09日 08:38
Tomuroさん、コメントありがとうございます。
けっこう歴史など背景情報を調べるの好きなんですよ。背景情報を持った上で現場へ行くと、例えば「ここであの事件が起こったんだー」って感動します。美術館で絵の具を見るときも、普通は「ただのチューブだ」って見過ごしてしまうものも、ピカソが使った絵の具と説明を聞くと「へー、オークションに出すと100万円くらいの値がつくかな」などと感動してしまいますよね(笑)。ワインや化粧品や腕時計も、ラベル情報がないと良し悪しが判断できない人が大半です。
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年09月17日 17:02










