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2005/04/12

レストランで最高の感動を体験する法

レストランを楽しむには、自分がどのような時に感動するのかを知っておくと有益です。皆様はレストランでの過去最高の感動体験って、どんな時に味わいましたか。ここ一ヶ月で一番感動したのはいつどこででしたか。それは料理自体が美味しかったのでしょうか。それとも最高のサービスを満喫できたのでしょうか。

僕が一番感動したのは、数年前に地元の岐阜で家族(両親と妹弟一家)と訪れた「鰻や」でした。一年に数日しか親元には帰らないので、「ふみひろ(僕)が帰って来たからうまいものを食べに行こう」と両親が連れて行ってくれたのです。ところが田舎では「ハレ」の日に行く「鰻や」ですが、当然東京の水準には届きません。僕には1.5流の味です。それにもかかわらず感動したのは「親が子を思う気持ち」みたいなものを強く感じたからです。

意外なことに、お店が提供するものよりも、一緒に行った人が、お店での感動体験に大きな影響力を持っているようですね。僕の何名かの友人も同様の体験を語ってくれました。

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もちろん、お店が提供する料理やサービスも重要です。大切な人をもてなす場としてふさわしいお店に行きたいですから。しかしこの場合、お店はあくまでも、もてなしの。気持ちを伝える手段・媒体として存在します。

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ここでふと、僕が感動した2つの出来事を思い出しました。1つはチェロの巨匠カザルスが平和を訴えて国連で開いたコンサートの映像を見た時。映像に釘付けになり涙が出てきました。もう1つは大学に講演に来たマザー・テレサを見た時。遠くに姿を見ただけでなにかジーンときました。2人に共通するのは、平和を訴える媒体として自らを位置づけていることです。カザルスは音楽を通して、マザー・テレサはインドでの慈善活動を通してそれを行いました。音楽もインドでの慈善活動もそれ自体素晴らしいことですが、より崇高な目的への手段と位置づけた時に、より大きな感動を人々に与えます

ところでレストラン体験も、このような崇高な気持ちを伝える手段になりうるんですよね。あぁ、レストランって、素晴らしい!!!

最終更新時間 2005年04月12日 00:10

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楽しく拝見しました。
最近、レストランについての記事が、余りにも「業界内輪ウケ」的に語られているように思ってました。「あそこは**の経営だよね」とか「ここは***がいるんだ」とか。
それも楽しみ方の一つなのかもしれませんが、私個人(元・外食インサイダー)としては、そんな貧しい楽しみ方は、この業界で禄を食んでいる人だけで良いのではないかと思うのです。

是非是非、これからも「無邪気に楽しんで欲しい」というのが、元外食インサイダーの願いであります。

投稿者 ノートリアス : 2005年04月13日 09:38

ノートリアスさん、コメントありがとうございます。
無邪気に楽しむ所存です(笑)。なぜなら、おいしいレストランや料理に巡り合うとそうなってしまうからです(笑)。好きなんですよね。

投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年04月14日 23:15

先日読んだ「まごころ 哲学者と随筆家の対話」(鶴見俊輔+岡部伊都子。藤原書店)の中で鶴見俊輔はこう述べていました。『ブリヤ=サヴァラン(1755-1826)というフランスの食通評論家が書いている。「誰と一緒に飯を食ったかが重要なんだ。味にかかわらずね」。だから東大教授とは飯を食わないと決めた。飯がまずくなり消化にも悪いから』。主張の是非はともあれ、「with whom」が重要なのは古今東西を問わない真理だったのですね

投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年06月17日 22:15

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