フランス料理「おはらス」(五反田)
いぶし銀のような極上のフレンチを「おはらス」で経験しました。勤務先でお世話になった先輩と数年ぶりに食事することになり連れていって頂いたのが、先輩が北海道で一緒にラフティングを楽しんだというシェフのやっているお店、「おはらス」です。
何が極上かというと、ここで経験する全てのディーテイルが渾然一体となって、高質で独特な世界を経験させてくれるところ。これを命名するならば、まさに小原シェフワールド。「おはらス=Ohara’s」という一見不思議な店名にも納得です。
小原シェフワールドはお店に一歩足を踏み入れたところから始まります。明るく清潔な店内の雰囲気、店員の応対の心地よさ、誇張や過不足のないお客様の立場に立った料理説明、シェフのホスピタリティあふれる態度・・・全てに小原シェフのスタイルが醸し出されています。
そして主役であるお料理を一言でまとめるならば、「味のシンフォニー(交響曲)」がピッタリです。その特徴は、それぞれの素材の良さを活かしながら作り出す味のハーモニー、素材の(対位法的な)掛け合わせによる味の微妙で繊細なニュアンスの演出、そして、お皿ごとの味の移ろいが実に見事であることです。
例えば、前菜とメインの間に出された「冷製 アヴォカドのヴェルーテ(スープ)」。予想に反して少し苦い食感がありました。ところがこれは日本のお茶会で出される「お茶」の苦さに通じるところがあり、前後の料理とのバランスを考えると、実にハマっています。シンフォニーの楽章構成に緩急をつけてストーリー性を楽しませるがごとく、お料理の流れも堪能できました。・・・最初はハッと驚き、後から考えると納得・・・グルメ道楽の至福の瞬間です。
このシンフォニーを奏でる指揮者(フランス語ではオーケストラのシェフ(Chef d’orchestre)と言います)は小原敬さんです。
小原シェフがシベリア鉄道で渡仏(僕も留学時にシベリア鉄道で渡仏しました・・・誰でも乗車できますが)したのは1968年。リュカ・カルトン、ホテル・リッツ、プラザ・アテネ、ヴィヴァロワといった名店で腕を磨きました。ホテル・リッツからはカナダのモントリオールにも派遣されたそうです。また、在仏中に奥様のマリーテレーズさんと知り合われました。1978年に帰国して北海道に「メゾン・ドゥ・サヴォア」を開店。2001年には北海道を引き上げ五反田に「おはらス」を開店、オーナーシェフとして腕を振るっていらっしゃいます。
比婆牛尻尾のブレゼ 赤ワイン・ソース
小原シェフが修行した70年代のフランスはヌーベルキュイジンの動きが始まった頃。小原シェフの中にもこのイノベーションの伝統が根づいているのでしょうか、メニューには小原シェフ自身が見つけ試してきた日本の素材がふんだんに盛り込まれています。そして、今でも新しい素材を見つけてきては創作に目を輝かせています。このあたりは、現地有名レストランで2、3年修行したがシェフのレシピをマネるのが精一杯といった方とは勝負する次元が初めから違っています。
スペイン産生ハム
小原シェフワールドの秘密はこの小原シェフの40年に渡る料理人としての経験から来ていると思いました。良質な店舗空間で、出される料理の誕生秘話を聞きながら、ウィーン・ムジークフェライン・ザール(世界一響きの良い伝統的ホール)でウィーンフィルハーモニー(世界一のオーケストラ)を聴くがごとく、小原シェフの料理を一度味わってみてはいかがでしょうか。
*基本情報**
店名: おはらス
住所: 品川区大崎5-4-18 地下1階
電話: 03-5436-3255
**TPO**
■友人と食べ歩き
■家族と
□短時間で手軽に
■デートで
□合コンで
**予算***
□~3,000円
□3,000円~7,000円
■7,000円~
最終更新時間 2005年03月28日 01:55
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午前中にインドのオフショア・ITベンダーの来客があり、ついでにランチを取りました。
前から行ってみたかった、フレンチ・ダイニングのCassisです。 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年04月02日 07:31
» 『Ohara's Restaurant』@大崎 プレゼンで美味しさ20%アップ from 1/50000の食卓by遊16
今日は結婚記念日
ちゅうわけで、“普段行かない場所”をテーマにやって来ました!
大崎の隠れ家的フレンチ
Ohara’s Restaurant
&nb... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年02月06日 22:31
» くちこみブログ集(タウン): おはらス・レストラン(フレンチ) by Good↑or Bad↓ from くちこみブログ集(タウン)(投稿募集中)by Good↑or Bad↓
「おはらス・レストラン(フレンチ)」に関するブログのくちこみ情報で、みんなの参考になりそうな記事を集めています。自薦による登録も受け付けているので、オリジ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年12月14日 14:09
北海道のメゾンドサヴォワ、耳にしたことがあります!
北海道時代から、実力派として、誌面に名を躍らせていたシェフですよね。へ~五反田にお店をおーOPENさせていたとは。北海道に行かなくとも、もう東京でオハラ氏の味が堪能できるようになったなんてうれしい限りですネ。
投稿者 グルメ姫 : 2005年03月28日 06:54
自称「グルメ」の金子です!「おはらス」、美味しそうですね~
読んでいるだけでよだれが出てきてしまいました。(まるでパブロフの犬状態・・・美味しいものの話を聞くだけで条件反射してしまう!?)
ところで「おはらス」」は五反田だそうですが、一駅となりの大崎ゲートシティにある「ラフェ・クレール」もお勧めですよ。http://www.lafeeclaire.com/
ここは私の大学の先輩であるMs.木下が経営するお店。こじんまりとしているけれど、アットホームな雰囲気が気に入っています。
夏の間にしかとれない天然桃から作る「桃のスープ」は本当に
至福の味ですよ!ぜひ夏に一度行ってみてください。(^^)
追記)リクエスト:できれば庶民向けに、あまり高くなくて美味しい
お店とか、営業中に寄れるようにランチ情報も今後教えていただけると助かりまーす。
投稿者 金子 : 2005年03月28日 11:44
おはらス、読んでいてアットホームな感じが伝わってきて凄く行きたくなりました。
会社からとても近いのもうれしいです。五反田、大崎近辺は雑誌等のグルメ特集でもなかなか取り上げられないですから。
更新大変だとは思いますが、楽しみにしているのでがんばってくださいね~。
投稿者 フクヤマ : 2005年03月28日 13:05
水野さん、文才もあるんですねぇ。
嶋崎、フレンチはあんまり食べないのですが、水野さんの文章を読んでいたら、「おはらス」に行ってみたくなりました。
これからも、良いお店をたくさん紹介して下さい。
投稿者 嶋崎 : 2005年03月28日 13:11
さすが、食通水野さん! 五反田情報嬉しいです。あのあたりおいしい店知らないので、今後も期待しています。できればB級グルメも♪
投稿者 トモミ : 2005年03月28日 21:36
水野さんお久しぶりです。私も最近フレンチは行っておりません。
しかし私も美味しい物が大好きで昨日も東銀座にある料亭で夕飯をいただきました。和食の美味しいところも教えてくださいね!
投稿者 いわた : 2005年03月28日 22:45
グルメ姫さん、コメントありがとうございます。
北海道の「メゾン・ドゥ・サヴォア」をご存知とは、相当の通とお見受けしました。
小原シェフはご自身で確認されたカナダや北海道産の素材もよく使われますが、東京に来てから開発された素材も多いと聞いております。まさに日々進化です。「おはらス」のメニューは更にバージョンアップしているハズですよ
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月28日 23:40
金子さん、コメントありがとうございます。
>「桃のスープ」は本当に至福の味ですよ!
僕は「至福」という言葉に弱いです。必ず行きます!夏が待ち遠しい
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月28日 23:43
フクヤマさん、コメントありがとうございます。
「おはらス」は、実際には五反田からも大崎からも大体同じくらい歩いた所にあります。このあたり、もしかして隠れた名店が多いかもしれませんね
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月28日 23:46
嶋崎さん、コメントありがとうございます。
このグルメ賛歌のブログでは、いろいろなお店や料理をいろいろな切り口で取り上げられたらと思っています。まずは豊富なフィールド調査が必要なので、おいしい情報あったら教えて下さいね
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月28日 23:51
トモミさん、コメントありがとうございます。
B級グルメですね、ハイハイ。これからどんどん取り上げていく予定です。一応、パーソナルブランディングで初頭効果を狙って、A級フレンチ@おフランス→エスニック→A級フレンチと続けましたが、実はB級も詳しいと思います。食事の回数ではA級よりB級の方が圧倒的に多いので(C級が一番多いとも言われてます)
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月28日 23:58
いわたさん、コメントありがとうございます。
東銀座の料亭で夕飯とは、スゴイですね。和食はなかなか行く機会に恵まれませんでした。料亭だとイメージでは敷居(最低価格)が高そうですが、実際はどんな感じなのでしょうか。今度教えて下さいね
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月29日 00:03
再び金子です!勝手なリクエストで恐縮ですが、「日本ではなかなか味わえない外国の料理」なんてのもぜひ。
例えば大崎ゲートシティにはアフリカ料理「ブルーナイル」がありますよね。アフリカらしいワニやダチョウなど一風かわった食事&生演奏、いいですよー
私は旅行が趣味の割りには、最近長期で出かけられないので、せめていろんなレストランで旅行気分を味わいたいと思って・・・(なんかさびしいけど・・・)
世界中をまわっていらっしゃる水野さんならいろいろご存知かなーと思って、あえて書いてみました。
それでは、次のご紹介先がUPされるを楽しみにしています!(^^)
投稿者 金子 : 2005年03月30日 10:31
むむむ!
と、うなってしまうほど、食べたくなりました。
「味のシンフォニー」行ってみたいです。
次は、是非、本郷のあたりお店をお願いします。
投稿者 nakamura : 2005年03月30日 12:49
金子さん、コメントありがとうございます。
「ブルーナイル」の紹介ありがとうございます。
東京なら確かに「レストランで巡る世界旅行」企画出来ますね。おもしろそう。自己紹介にも書きましたが「エスニック探検隊」という食事会もやっているので食通な彼等からも情報収集してみますね
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月31日 15:12
nakamuraさん、コメントありがとうございます。
僕も本郷に住んでいるので、いくつかここでご紹介する予定です。お楽しみに
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年03月31日 15:14
「味のシンフォニー(交響曲)」という表現に感動。その内に覗いてみたいなと思わせられました。
金子さんのコメントの「桃のスープ」もとても気になりました。カレンダーの7月のページにメモしておいて、夏になったら行ってみたいです。
投稿者 月夜 : 2005年04月06日 09:40
月夜さん、コメントありがとうございます。
僕はヴァイオリンをやっていたためか、音楽とのアナロジーで世の中を解釈することも多いようです。共に人間の奥底から生まれてくるものなので根底ではつながっているのかもしれません。音楽のおかげで結構発想が豊かになりました。芸術とか情操教育って一時の快感を楽しむだけではなく、こういうところでも実は役立っているんだなぁと実感しています。
投稿者 FUMIHIRO MIZUNO : 2005年04月06日 23:21
今日食べに行きました。
美味かった・・・
かなりクラシカルフレンチだと思いますが、それを思わせないような柑橘とか野菜の使い方。
もっとどっしりしたものとばかり思ってましたが、全然違いましたね。あとワインの安さに驚き! 酒屋で買うより全然安いのが山ほどあるのには驚きでした。
最高の食事の一つです。
投稿者 maririn : 2006年06月11日 01:19










