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2005/05/19

日本人の時間厳守について

日本人の「過度な時間厳守」に関する記事が、ヘラルド紙の一面を飾っている。50名以上もの死者を出した日本での列車事故は、運転手が90秒の遅れを取り戻そうとしたことが原因だったようだ(実際には、事故が起こるまでに30秒の取り戻していたので、脱線したときはたった60秒の遅れだったという)。

ヘラルド社で参加させてもらった編集会議(前回のエントリー「ヘラルド新聞社訪問」参照)では、この列車衝突事故を「時間厳守」という視点から捉えて1面で扱おうと話していた。そして、僕自身も東京へ帰る飛行機の中でそれについて考えていたんだけど、ブログの話題にするのを少し先延ばしにしていた。それは彼らのアイデアを拝借するようなことはしたくなかったからね ;-)

この日本の時間厳守という考え方はリラックスしたいときには必要ないものだけど、仕事においてはとても気に入ってる。また、それは世代によって観念が違うと思っている。僕の妹によると、日本の携帯カルチャー世代の子供たちは、そこまで過度な時間厳守ではなく、多忙の中で自分のことを管理している傾向にあるらしい。この話を聞いて、時間厳守について交わしたある会話を思い出した。時間と空間を体系化できることは、スケジュールの組み立てに役立ち、物事を測ることができる反面、状況判断や柔軟性にかける。例えばシリコンバレーでは、時として重要な会議が長引くことがあるが、次の会議に間に合わなくなっても仕方がないと皆に承知されることが多い。一方、日本では時間を厳守するがために、とても重要な会議から全く価値の無い会議にまで同様に付き合わされることになる。

まさに今、一日の準備をしているところだけど、11:10に家を出て11:27の電車に乗り東京駅に12:28に着くことが分かることは幸せだと思う(新幹線開通40周年に発表された新幹線の平均遅延時間はたったの6秒だった)。13:00から時間通りに始まるぴあでの会議に出て、次にネオテニーでの14:00の会議。そのために13:45にはぴあを出られるだろう。このように東京では15分単位で会議のスケジュールを入れることができる。15分や30分といった短い会議もある。

シリコンバレーでは、会議室で座っている時間はやたらと長いけど、時間通りに会議が始まることを期待しちゃいけない。そのため、通常、会議と会議の間には30分くらい余裕を持っておくことにしている。かたやイタリアでは……1日に数件しかスケジュールを入れず、それ以外はすべてその場で決めるといった感じ。時間通りに始まることを期待したことは一度もない。最近、イタリアであった会議で発言する機会があったんだけど、何もかもが1時間半から2時間半遅れていた。通常、文化に対する固定観念に反対する人であっても、時間厳守に限っては適応すること余儀なくされるので、法則化されることがよくある(もちろん、いろんな国でいろんな人種や団体にとって特有の時間厳守に対する観念があって、鈴なりの鯉のごとく過度に時間厳守な人たちもいれば、標準よりも気にしない人たちもいる)。旅行しているとき、この「時間厳守の観念の無さ」がとてもストレスになった時期もあったが、今はもう結構慣れてきた。とは言っても、電車が時間通りに走る国に帰って来られて嬉しいことは確かだけどね。

PS 時間をちゃんと守るイタリア人やアメリカ人の皆さん、嫌な気分にさせてごめんなさい。

最終更新時間 2005年05月19日 18:14