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2005/04/28

英語でマンガを読もう!

閑話休題。


5月1日に発売となる『English Zone』第15号では「マンガ」を特集しました。そう、世界に誇る日本文化と言える漫画です。日本では老若男女さまざまな人たちが気軽にマンガを楽しんでいますが、現在海外ではどのような評価を受けているのでしょうか。また、漫画が生み出した最先端のビジネスや、性描写の問題、大人気医療マンガの理想と現実、などについても鋭く斬り込んでいます。マンガが好きな方、興味のある方は是非。


私自身「オタク」レベルに近いマンガファンだと自負しておりまして、月に購入するマンガ雑誌は15種類を下らないかと思います。少年・少女・青年・女性、これらのジャンルは色々と読み込んでます。今の仕事をしていると「イメージと違う」と言われることも多いんですが、マンガだけでなくゲーム(麻雀含む)なども大好きです。


前置きが長くなってしまいましたが、そんな私が自信を持ってお勧めする「英語で読むマンガ」、それがDilbertです。


ご存知の方も多いかと思うんですが、Dilbertとは、その書籍やカレンダー(私も毎年日めくりカレンダーは決まってDilbertです)は販売累計2億冊以上、世界中のビジネスパーソンが共感し、大笑いしながら楽しんでいるコミックです。著者のスコット・アダムス氏は元パシフィック・ベル社の中間管理職として仕事をしていた経験を活かしながら、大企業のとある部署内のcubicle(オフィスの中のパーテーションで区切られたスペース)で仕事をする理系サラリーマンDilbertのドタバタした毎日を巧みに描いています。


理不尽でITオンチの上司や意味のないミーティングに振り回されたり、仕事をしたがらない同僚と愚痴をこぼし合ったり仕事を押し付けあったり、うまくいかないデートに落ち込んだり・・・Dilbertの日常は世界中で見かけられるありふれたシーンが満載です。これらのエピソードの中に流行りのマネージメント法がちらりと紹介されたり、世界征服をたくらむ極悪経営コンサルタントの愛犬Dogbertなどユニークなキャラクターも目白押し。


Dilbert公式サイトでは、世界65ヶ国25の言語2000紙で連載されているという日替わりのDilbertコミックを読むことが出来ます。

http://www.dilbert.com/

まだ読んだことない!という方は是非是非挑戦してみてください。


手放しで誉めてますが、私は断じてこのマンガの回し者ではありません(笑)。ただ、やはり英語でも何でも楽しみながら学ぶことが出来れば、効果も学習する早さもまったく違うものになると思うんです。


とはいえ、「よく洋画や洋雑誌で勉強したらいいって言うが、どうやれば効率的なのかわからない」というのもよく聞く声ですよね・・・いずれそのあたりについても書いてみたいと思います。

最終更新時間 21:18 | コメント (0) | トラックバック

2005/04/27

母国語と外国語 4

さて、今回は当時Aちゃんが書いてくれたエッセーをそのまま掲載いたします。


易しい英語で書いてありますので、Wisdom読者の皆様ならそのまま読めるのではないかと思いますが・・・いかがでしょうか。当時制作していた『Mini World』も現在の『English Zone』『ENGLINK』と同じく、「やさしい英語で楽しく読む→ホンモノの英語力アップ」というのがコンセプトでした。念のために中学高校で習わないような単語は一番下に訳をつけてありますので、出来れば和訳せずにそのまま読み進めてみてください。


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タイトル:
Losing Identity

リード:
Recently more and more Japanese mothers are sending their children to international schools, hoping that the kids will become fluent in English like Hikaru Utada. However, do those kids truly only benefit from the schools?

With the best intensions, A's bilingual mother decided to send her to an international school. After she has spent more than 12 years at American schools in Japan, she found she had chances that most other Japanese don't have. Now she speaks English much better than Japanese. But the experience also left her feeling a little out of step with Japanese society, as she relates.


本文スタート:

I used to feel so special.
I used to feel so smart.
I used to feel such pride for being able to speak two languages with ease.

Now, I’m just confused about my identity. I was born and raised here in Japan, but I don't feel Japanese beneath my skin. I am not complaining—I am not lost, but have stumbled upon the question of my identity after twelve years of American schooling.

Complete Japanese people like myself who attend international schools have to deal with living up to high expectations. We must understand Western culture in depth so that we don't fall back at school. But once we step into our homes, we have to change faces and show our Japanese side, so that we don't feel removed from our parents.

I used to enjoy knowing all the lyrics to the mainstream Japanese pop songs while also knowing all the songs on MTV's weekly "Top 20 Video Countdown." I used to love being the only one in the movie theater laughing at a joke in a Hollywood movie. In reality these things just don't get you anywhere.

Sure, you can float through high school pretending you are completely bilingual because you can talk about who-likes-who, and complain about your teacher, in both English and Japanese. But it doesn't really help in feeling at home in one culture.

All my life I've been hopping from American culture to Japanese culture, which meant throwing away parts of my Japanese character. I had to try to express myself like Americans so that my schoolmates would like me. At the same time I had to stay quiet on trains and buses like a good Japanese schoolgirl.

Unconsciously, I have created myself into an alien in my own home country. I just don't quite fit into the mainstream. I criticize Japanese people, TV programs and fashion trends (all the blonde hair and those big boots), and I don't even realize that I'm doing it.

Recently someone called me a "racist in my own country." I hadn't thought that what I was doing was wrong. I realized that I have been fooling myself all along to believe that just because I knew about Western cultures, I could be superior to other Japanese.

I used to feel so satisfied when people would stare in trains when I spoke in English to friends. But now I don't want to stand out anymore. I merely wish to be happy with being the same as everybody else in this country. So even if it means that I have to take extreme measures and become a boot-wearing, bleach blonde, I just might have to do that to feel truly Japanese. I want to be proud of being Japanese ― and when that happens, I hope my feet will feel rooted to this country's ground.

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<単語帳>

intention 意図、意思
out of step 調和しない、歩調が合わない
relate 関連づける
with ease 容易に
beneath... ~の下で
stumble よろめく、つまづく
fall back 後退する、落ちこぼれる
mainstream 主流の
hop 飛び回る
unconsciously 無意識に
alien 異邦人
racist 人種差別主義者
fool oneself 自分を誤魔化す、思い違いをする
merely ただ単に
extreme 極端な
bleach ブリーチ
root 根を下ろす、定着する
*big boots、boot-wearingなどは当時流行していた「厚底ブーツ」についての言及です。

Mini World No. 74 (c) Kozo System Inc.
Reproduction or republication is prohibited without written permission.

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リードにもありますが、この頃人気爆発中だった宇多田ヒカルさんですらテレビ出演中の態度などについて「日本人らしくない」等と批判されていたように覚えています。ともあれ、これがその当時Aちゃんが持っていた素直な気持ちだったわけです。

(続きます)

最終更新時間 17:51 | コメント (0) | トラックバック

2005/04/22

母国語と外国語 3

さて、次にそうした「中途半端な自分」に悩む女性に出会ったのは約5年前になります。


その頃私は『Mini World』という英文誌の編集長をしていました。『English Zone』などと同じく、この雑誌も「やさしい英語で読む」ことがコンセプトでしたので、スタッフは基本的にバイリンガル、外国人も多く働いていて非常にインターナショナルな雰囲気の中仕事をしていました。


あるとき、編集補助としてアルバイトを雇おうという話になり、インターネットやThe Japan Timesを通じて募集をかけました。補助とはいえ、やはり英文記事を扱う仕事になるため高い英語力が必要で、送られてきた履歴書でもTOEICスコアや英文レジュメなどを特に重要視し、何人かを面接に呼びました。


その中にAちゃんがいました。
Aちゃんは当時18歳、いわゆるアメリカンスクールの卒業をまもなく迎えようとしていたところでした。TOEICスコアは確かほぼ満点に近かったのではないかと思います。


面接が始まってすぐ、私と同席していた副編集長は何かおかしなことに気づきました。


「Aさんは・・・ですか?」
「・・・はい?」


Aちゃんはところどころ我々の質問を理解することが出来ていないようなのです。
改めて履歴書を見てみても、海外生活や留学経験などは特記されていません。確かに小学校からずっとアメリカンスクールに通ってはいるのですが、海外へは旅行もしたことがないと言うのです。不思議に思いながら、とりあえず筆記試験を受けてもらうことにしました。英文和訳、そして和文英訳のクイズです。


時間が来て、答案用紙を引き上げようとしたとき、「おまわりさん」という言葉が目に入りました。英文和訳の解答用紙です。彼女は、「police」という単語を「警察」ではなく、「おまわりさん」と訳していたのでした。これはいくらなんでもおかしいのじゃないかと思い、話を聞いてみるとこういうことでした:


彼女にはバイリンガルの母親がいて、その教育方針で小さい頃から英語の勉強をしてきた。小学校・中学校・高校全てアメリカンスクールに通い、家庭でもなるべく英語で話すようにと言われていた。しかしまったく英語を話せない父親とは思春期を迎えてあまり会話もなくなり、気づけば自分の友達も皆アメリカンスクールの友達だらけで、国内にいながらにして日本語を話す機会を失ってしまった。


「じゃあ、一度も海外に出ていないのにわからない日本語が沢山あるの?」
「そうです」
「・・・もうすぐ高校卒業だけど、その後はどうすることにしてるの?」
「私には日本の大学に受かるだけの日本語の力はないから。帰国子女の枠で入学できるわけでもないし。海外の大学に行くとか・・・それしかないと思う」
「留学したいの?」
「したいとかじゃなくて、日本には私が行ける場所がないから」


口数の少ない彼女でしたが、その様子から何かまだまだ言い足りないことがあるような気がして、私は彼女に『Mini World』次号の1ページをあげるからエッセーでも書いてみないかという話を持ちかけました。Aちゃんは快諾してくれました。


(続きます)

最終更新時間 18:35 | コメント (2) | トラックバック

2005/04/20

母国語と外国語 2

大学院時代の約2年間をボストンで過ごした間、インターンシップなども含めていくつかの媒体制作に関わりました。現地の英文誌などではアジアの文化に特化したコラムなども書かせてもらったり、また、ボストン在住の日本人コミュニティーに向けたミニコミ誌の立ち上げも手伝いました。


ボストンには沢山の日本人が住んでいたので、既にそうしたコミュニティマガジンはいくつかあったのですが、私が関わった雑誌はボストンで日本食ショップを営む親日家アメリカ人が創刊したもので、基本的に日本語で書かれていました。


現地に住んでいるミュージシャンやアーティストなどの有名な日本人にインタビューをしたり、市内のスポットを色々紹介する記事を書いたりした編集スタッフの多くは現地にしばらく住んでいる日本人で、子どもをローカルの学校に通わせているお母さん方もいらっしゃいました。もちろんそのほとんどが夫のほうのお仕事の都合で転勤されているというお話でした。


そうした家庭の事情による海外移住を幾度も繰り返し、小さい頃からトルコ、エジプト、イギリス、アメリカなどを転々として二十二歳になったKちゃんという子が、スタッフの中にいました。Kちゃんはボストン市内の大学に通っており、非常に聡明で気遣いも細やかな人気者でした。勉強熱心で、学校の課題以外の書籍も沢山読むような子でした。そのKちゃんが原稿を見ては時折聞くのです。


「伊東さん、『たなびく』ってどういう意味ですか?」
「『言葉を紡ぐ』ってどういう状態を指すんですか?」
「『小春日和』って何て読むんですか?」


もちろん日本国内のみで育った二十歳前後の女性でもこうした言葉、表現、漢字がわからないということは多々あるでしょう。ただ、問題なのは「分からない」事実ではなく、分からないことが彼女に与えていた不安感でした。


ご両親の方針で幼少の頃から地元の学校で英語や他の言語を使って勉強をしてきた彼女の英語はもちろん素晴らしいものでしたが、それでも本人はよく「私は、英語も日本語もきっと一生90パーセントしか出来ない」と呟くのでした。それに対して「私たちだって、一生のうちに覚えることが出来ない漢字なんてごまんとあるし、100パーセントなんて無理だよ」と答えても、「違うんです、自分の母国語が自分の体の中にしみこんでなくて、全てが中途半端な気がするんです」と悲しそうに言い、実際就職活動を始めた彼女は周りと比べてその点で大きなハンデがある気がすると語りました。意味のわからない単語に出会っても想像する力が足りてない気がする、それはベースとなる易しい単語の蓄積が完璧じゃないからだ、ということでした。


同じことを経験していない私には、その時「うーん、そうなのかな・・・」と唸った後、できる限り彼女を励ますことくらいしか出来ませんでした。


(続きます)

最終更新時間 18:47 | コメント (0) | トラックバック

2005/04/14

母国語と外国語 1

昨日久保純子さんに取材でお話を伺う機会がありました。

皆さんもご存知のとおり、久保さんはNHKのアナウンサー職を経て、いまはフリーランスで多方面で活躍されています。「英語を活かした仕事は私のライフワーク」とおっしゃっていらっしゃいましたが、英語の楽しさを広げたいという思いの元、子供向けの英語番組の制作に携わっておられるそうです。

インタビューは彼女の留学経験から現在の日本の英語教育の問題点についてまで、さまざまなお話をお聞きしてとても有意義なものでしたが、その中の1つのテーマに「子供の早期英語教育」がありました。

ご自身も3歳の娘を持つお母さんである久保さんは、未だ娘さんに英語を教えようとしたことがないそうです。脳科学の先生に「3歳までは母国語の4分の3を習得する大切な時期」と聞いたことが大きかったそうですが、加えて「われわれが皆数字の持つ意味を知ってから引き算や足し算を覚えたように、彼女にも母国語を使って言葉とは一体何かということをわかってもらってから、次の言語を学んでほしいと思っているんです」とも語ってらっしゃいました。

英語に関係する仕事をしていることで、私も友人知人にこの件に関しては意見を求められることがよくあります。

「やっぱり小さいうちに英語を習得させたほうがいいんでしょ?」
「アメリカンスクールやインターナショナルスクールに入れたほうがいいよね?」
「留学はいつの時期にさせるのがベスト?」

もちろん答えは最終的にそれぞれ自分で考え見つけるしかないことだと思いますが、個人的には「そんなに焦る必要ないんじゃないか・・・」と思っています。自分が高校時代1年間の交換留学で初めて海外に出たということももちろんあるのですが、ほかにもそう思うまでに至ったいくつかの経験、出会いがありました。

(続きます)

最終更新時間 16:19 | コメント (0) | トラックバック

2005/04/05

笑える英語サイト

「Hello. How's it going? My name is Poo.
It raining today. I am sad and terrible.」

意味不明のこんなセリフとともにクマやら犬やらが仲間たちと遊んでいるイラストがプリントされた・・・そんな文房具を見かけたことがありませんか?

日本やアジア諸国のファンシーな文房具にはまるでお約束のようにカタカナ英語や和製(アジア製)英語がちりばめられています。某テレビ番組では「ファニーイングリッシュ」というコーナーがありますが、文房具売り場はさながらファニーイングリッシュの総本山!デザイン目的で刻まれたその英文を見ているといつまでも飽きることがありません。
もちろん文房具だけでなく、他のさまざまな商品に見られる傾向なんですが。

そんなファニーイングリッシュを集めたサイトがここ:Engrish.com

弊誌編集部のお気に入りサイトだったりします。

もちろん他にもたくさん日本(アジア)のオモシロ英語を集めたサイトはあるのですが、このサイトの秀逸な点は、更新頻度が高い、カテゴリー別に紹介されていたりしてネタ数も多い、管理人が親日家で和製英語をバカにするのではなく愛情込めて紹介している、何よりも一言コメント(写真の下にある一文)のセンスが光っている、などが挙げられます。

紹介されている英語のどこが間違っていてどう面白いかを理解するためにはある程度の英語力が必要ですので、英語を勉強されている方は時々のぞいてみて理解度を試してみるといいかもしれません。英語力が上がるにつれ、きっと笑えるネタの数も多くなっていくことでしょう。

シンプルな(初級者向け)ネタの中ではこのあたりなどなかなか面白い:

Merry Christmas

Eh? Jewelry?

Sometimes I wish…


少し複雑なものだとこのあたり:

Sounds good

Dangerous!

Desktop Pencil Case

New Shopping Experience!

「みんな実際に世に出す前に一度チェックしてもらえばいいのにねぇ」と言いたくなるのも事実ですが、個人的にはこういう「頑張った、でもちょっと間違っちゃった」ネタ大好きです。是非覗いてみてください。

そういえば、タイや香港で見かけたオモシロ日本語も味があって良かったなぁ・・・

最終更新時間 15:32 | コメント (5) | トラックバック