安全性(セキュリティ)の向上と利便性は相反する?
先週は、米国インディアポリスに出張していました。
昨今、ご存知の通り、渡米の際には機内に液体状のものは持込ができません。特に米航空会社は厳しく、マスカラやリップグロスも禁止のため、女性にはたいへんです。
空港の入国審査も、指紋や顔写真の撮影など今まで以上に時間がかかります。
しかも、今回は帰国の際にも出国手続きの一環として、顔写真と指紋を自動のマシンを使って登録する必要がありました。
セキュリティの強化は、今やどの業界でも懸案事項でもあり、最も配慮しなければならない要件のひとつです。利用者も安全性を重視すれば、時間がかかるとか面倒だと思っても協力を惜しまないのが現状です。
しかし、世界的な情勢不安や、様々なリスクが生じる昨今、この安全性の向上と利用者や顧客の利便性の確保は、常にトレードオフになってしまいます。
ユビキタス社会が到来して、人に優しい世の中がどんどん発展してくれることを期待しています。しかし、実際には便利さを追求することでより一層の手間やリスクが生じてしまう現状と常に対峙していかなければなりません。
サービスの向上やリアルタイムな情報活用を重視してきた、オンラインマーケティングのこれからの課題は、安全性の確保と“利便性をいかに損なわないか!”ということになります。
例えば、オンラインショップも本当に便利です。私も個人的にはとても良く利用します。しかし、こうした活動の中には必ずリスクが存在します。利用者からみると、本当はもっと安心して利用したい。でも安全性ばかりが考慮されると使えなくなる。
過渡期の今は、運用面などでの使いやすさを十分に検討する企業努力が必要だと感じます。
今回の出張も実は、米国の州警察や市警察のAFIS(自動指紋識別システム)ユーザ会の取材が目的でした。これは、指紋認証や掌紋認証を用いた犯罪捜査のためのシステムの利用者が集まる会議です。遺留指紋などの分析は、本来非常に難しい職人技です。これをシステムで支援することで、効率や精度、リードタイムを向上させ、未解決事件の解決にも貢献しています。今後は、モバイルの指紋認証端末を用いて、あやしい人を街頭見つけたら、拘束なしで、瞬時に過去の犯罪履歴などと照合できる仕組みなども導入されていくようです。これも、事件を解決するために、非常に有効なシステムです。しかし、もし犯罪者でもないのに、公衆の面前で指紋を採取されたり尋問されるのは、あまりいい気分ではありません。やはり、運用面での十分な工夫が必要になることでしょう。
でも、一番肝心なのは、挙動不審な様子で歩かないことでしょうか!











