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2005/07/21

エクスペリエンスマーケティングの視点から愛地球博を考える!

先日、取材のために「愛地球博」に行く機会がありました。
報道などでは、連日多くの来場者で賑わい好評だとか…。
愛地球博に関する宣伝効果もあって、キャラクターのモリゾーとキッコロの人気もまずまずのようです。
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ところで、数年前から百貨店をはじめ、量販店やオンラインショップまでもが、従来の“モノ”にかわって“感動”や“体験”をお客様に“売る”「エクスペリエンスマーケティング」への関心が高まっています。ましてやアミューズメントパークやレストランはこの筆頭として、どんな感動や体験を売り物にするかが、厳しく問われる時代となっています。

で、「愛地球博」に言ってみた個人的な感想を幾つか述べてみます。
1. 地方から出向いた場合、名古屋などの主要駅から会場までのアクセスが悪い=>
距離も遠く時間もかかるのですが、なにしろ乗り換えなどが多く、不便でした。

2.環境や地球には優しいかもしれないが、人間には決して優しくない=>
環境に配慮した会場作りや環境負荷の少ない交通手段をアピールしているだけあって、なにしろ会場内を見て回るだけで、歩かなければならないのですが、その距離が半端ではありません。年配の方にはかなりきついと思われ、会場内を歩けなくなった方をサポートする「ハートフルカー」なるものが走っていました。しかし、この電動自動車にひろってもらえない若者は、優良で乗り物を利用するか自力で歩くしかありません。

3. 会場が広く、計画性がないと時間がかかるわりには見て回れる箇所が少なくなってしまう=>まず入り口ゲートの荷物検査にはじまり、パビリオンのいたることろで、待ち行列に加わらなければなりません。会場が広いので、かなり計画性を要します。会場内で回る場所についてケンカしている家族ずれを見ました。

4. キャラクターグッズは、まずますの成功かと=>
モリゾーとキッコロを配したグッズは、公式ショップなどでも人気で思わず会場にいると買ってしまいたくなるのは、キャラクターグッズとしては成功なのではないでしょうか?お値段もちょっと高めですが、つい買ってしまいました。(これは、野澤さんのご専門なのでぜひコメントお願いします)
しかし、帰りの電車でキャラクターのついた帽子やTシャツを着ている人を見るとかなり恥ずかしい印象を受けたのは私だけでしょうか?帰ってからも自慢できるまでいくとかなりの成功と思われますが…

と気がついた点を少し述べましたが、できれば前評判以上に“感動できる何か”と会場内での居心地などにも配慮していただけると、友人にもお薦めできる万博になったのではないでしょうか?(たぶん、すべてのパビリオンを自力で歩き、並んで見た事務局の方は、すぐにこうした問題に気づくはずです。)
実際に自分でも、エクスペリエンスマーケティングの実践を考えた場合、お客様がどのような体験をされるのか自ら試してみることが一番重要だと痛感しました。

最終更新時間 03:20 | コメント (4) | トラックバック

2005/07/04

トヨタであってトヨタでない「レクサス」

先日、万を辞してトヨタから「レクサス」ブランドの日本展開が発表されました。
ご存知の通り北米では、レクサスブランドはすでにステイタスブランドとして成熟しています。
(ちなみに、私の知人もレクサスを颯爽と乗ることを自負しているが、私のひがみなのか、成金ぽい印象はぬぐえない。が、これも高級外車と同等のステイタスを勝ち得た証と言えるでしょう。)

もちろん、あえて日本に逆輸入のかたちで、レクサスブランドを投入する背景は、競争環境が一層激しさを増す高級車市場で、従来以上に「個性」や「プレミアム感」を重視するというのが戦略です。

レクサスが今、注目されるのは、BMW、メルセデスなどのドイツ車がリードする米国の高級車市場に、無名の新ブランド「レクサス」を投入し、見事「賭け」に勝ったということだけでなく、トヨタの遺伝子を引き継ぎながらも開発から販売まで、トヨタブランドと切り離した体制を貫く点にもあると思います。

レクサスは、日本のブランドでないことを目指すという。つまり、高級輸入車を選ぶユーザは、トヨタの高級車では振り向いてくれないという。
そのため、トヨタの匂いのしないブランド作りが最優先。陣頭指揮をとる店長も、異業種の高級ブランド経験者などが就任するそうです。

確かに、満足感や充足感、そしてそのブランドとの情緒的な一体感を味わいたい場合は、商品やサービスに加えて、他の客や店舗や販売員など、すべての要素や空間が含まれることが多々ある。高級ブランドで培われた店長のもてなしの心、身のこなしすべてがレクサスブランドを支える要素として計算されている!
確かに、レストランの場合でも、食事の味はもちろんだが、従業員やそこにいるほかの客までが全体の雰囲気をかもし出す要素となります。ですから、食べ終わるまでのすべての時間と空間がそのレストランの価値を作り出していると感じるわけです。

つまり、自動車産業も昨今は、車という”物”ではなく、車の購入検討から利用するシーンやライフスタイルまでのトータルなサービスを提供する業種にシフトしつつあり、サービスマーケティングの考え方が不可欠になっているということなのだと思います。
こうなると、ますますブランディングも「人」を重要な戦略的構成要素(資産)とした考え方が主流になってくるのではないでしょうか?
「人」を大切にする企業・ブランドの台頭をウォッチしてみるのもおもしろいかもしれない!!ですね。


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