バイラル・マーケティングの怖さ
前回、アフィリエイトのお話をしましたが、今回は口コミです。
欧米では、バイラル・マーケティングと呼ばれ立派な手法として確立していますが、いわゆる“口コミ”です。その名の通りバイラル=つまりウイルスのように感染すると言う意味で、企業の商品やサービスを消費者に口コミで宣伝してもらい、利用者を広げるマーケティング戦略を言います。日本でのこうした伝統的な手法は、多くの分野で活用されてきました。
アフィリエイトはインセンティブがついてまわるのに比べ、口コミはよりリアルで本質をついた生情報こそに価値があります。
ITやネットワークは、本質的にこの手の情報流通に非常にむいているため、その情報感染力は、まさに驚異的な上、低コストで施策することが可能です。
こうした仕組みをネットワーク媒体を利用して戦略的に活用しようとするものが、バイラル・マーケティングです。昨年はブログの認知が急速に一般化し、いろいろなコミュニティが立ち上がっていることは皆さんご承知の通りです。コミュニティにおける質の高い情報は、非常に有効でかつこうした情報の発信者は、いわばネット上のカリスマとしてオピニオンリーダーとしての存在力が強くなります。こうしたキーパソンへの情報のリーチは企業に必要な活動のひとつです。ある化粧品は、こうしたネット上の口コミによって、発売元も予期せぬ売り上げをあげるなど今や広告宣伝を上回る影響を感じていると言います。
ただし、情報量が莫大になるにつれ、リアルでない情報や役に立たない情報は、淘汰されることになります。情報発信者が増えたことで、より目利きの発信者が表舞台に出てくると同時にそれを見ぬく利用者も増えつつあるからです。顧客を騙そうといった考えを内在している企業やプロジェクトは、バイラル・マーケティングでは逆効果にさえなってしまうことを肝に銘じて欲しいと思います。
また、情報のコントロールには常にリスクが伴うことも忘れてはなりません。つまり、よくも悪くも情報伝達のスピードは従来の口コミの桁を大きく凌駕していることを念頭においておく必要があります。数年前にも某銀行の預金取り付け騒ぎが、1件の偽の携帯メールが発端で起こったことは記憶に新しいと思います。こうなってしまっては、もはや事態の収拾に追われるしかないのが実情です。
最終更新時間 2005年03月14日 08:17
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