数字と音楽
近ごろ音楽話が多いですが、わたしがはじめて「音楽」を「数字」で見たのは1980年代、MIDIとの出会いでした。
友だちにすすめられ、ローランドの「MC300」という、当時はシーケンサーと呼んでいたマシンを買ったのです。
まったくPCスキルなかったので、最初はそうとう手こずりましたが、そのうち、音楽が数字つまりデータで表わされることに驚きを覚えました。
・音階
・音の大きさ
・音の長さ
・音を出すタイミング
・楽器の種類※etc.
これらは「数値化」ができるのです。
とくに「楽器の種類」はもっとも速く業界が共通化したため(たとえば10chはドラムとか)、その後通信カラオケなどに活用されたと思いますし、長い間音楽データの共通フォーマットとなったと思います。
重ねで述べますが、「音楽が数値化」できることについて、はじめてこの目で見たときは驚きでした。
たとえばバロック音楽とか、すごく数学的だと思っていたのですが、ほんとうに数値化可能だったとは。
むろん、数値化されない、細かなニュアンスとか、若干のリズムの「ゆれ」こそが気持ちいいのであり、やはり達人が演奏したものに及ぶべくもないでしょう。
ところが、ぼくなんかが作ったMIDIデータと、うまい人が作ったデータを見比べると、やはり、うまい人のデータは「カタチがいい」のです。
たとえば、ほんとうのドラマーに、実際にスティックなどでデータを入力してもらうと、多少ゆれたりしていても、データがいいカタチなのです。
つまり、何を言いたいかというと、財務諸表や、ユーザーのアンケートデータなどさまざまな定量データがありますし、それらを分析することって多いですよね。
細部が大事なのはもちろんですが「全体のカタチ」から見るというのもひとつかも知れません。財務諸表についてはぼくは素人同然なのでコメントできませんが、アンケートデータなどは、全体をぼんやり見ていると、なにかもやっとしたカタチが見えてくることがあります。
まず、全体のイメージを大づかみして仮説を立て、細部を検証していくというのもよいのではないでしょうか。
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押し入れで過ごす「MC\300」。ちやんとまだ現役で動きますが、メディアが2DDのフロッピーディスクで、近ごろあまりお目にかかれません。
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濡れふきん
ウチの近所に24時間営業の西友があります。
昨夜遅く、牛乳など買って、精算してカゴの中味をレジ袋につめました。
そこには必ず「濡れふきん」があります。
レジ袋につめるとき、開きやすいように指先をぬらすためですね。
ちゃんとほどよく水分を含んだふきんが昨夜も置いてありました。
いついっても、ちゃんとほどよい水分の「濡れふきん」が準備されていると言うことは(全部で7~8個)、それも誰かが定期的にメンテしていると言うことですよね。
ほっておくとすぐ乾くわけですし。
しかも、ここは24時間営業、誰かがルーチンワークとして、お客がレジ袋に詰めやすいように常にメンテしている、そういうオペレーションができていることについて感慨深かったです。
何だかんだいって日本のサービス業すごいわ。
まあ、いまだにレジ袋使いまくっているお前はどうよ、という別角度からの突っ込みはご容赦下さい。
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企画発想力と曲創り(3)
本日から『企画発想力はスキルだ!』という連載をはじめました。
よろしかったら読んでやって下さい。→こちら
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さて、このブログでは、
・企画を発想するということ
・楽曲をつくること
は似ているのではないか、と思い、その仕組みから、何かひけつは見つからぬものかと考えているわけなのです。
今回は「制約のある中で楽曲をつくる」ということです。
趣味で曲創りということであれば、自分の好きなようにメロディーを思い浮かべて、楽しく創っていればよいのです。
ところが、実際はそうはいきません。
仕事としてはじめると、前回書いたどころじゃない「制御」というか「しばり」「条件」がおきてきます。
好き勝手に創ることはできなくなります。
ディレクターから、
「こんなアイドルなので●●風に…」
「昔のモータウンサウンドみたいに」
「大人っぽいバラードタイプにしてくれないかな」
などというイメージ的な制約の他に、
「この歌手は音域がこれだけしかないから、それに合わせてくれ」
「明日夕方には欲しいな(笑)」
などという物理的な制約まで求められたりします。
もっとの制約は歌詞を渡されて、それに曲をつけることです。
絶対歌詞に手を入れることはできません。
しかも当然ながら、売れること、キャッチーな要素を求められるわけです。
ビジネスとして動いているんだから当たり前ですよね。
現在Webデザインなど担当しているかたは、そんな要望をクライアントやWebディレクターから求められているんじゃないでしょうか。
ビジネスパーソンにとっての「企画」もそうですよね。
いろんなビジネス上の制約があるなかで最上のものを出さなくてはいけない。
まぐれでつくるのではなくて、常に品質の高いものを要求される。
楽曲をつくっているとき感じたのは、いろんな制約を受ける中で役立ったのは、「いつ役立つかわからないガラクタ曲」としてとっておいたもので、それらを加工して、あるいはそれらのパーツの一部をつくりかえて作品にするということができました。
いつ役に立つかわからないガラクタ曲として、ぼくの場合はDATテープに収納されて、引き出しの一個を占領していていました。
いまだと、ハードディスクの中にたくさん格納されているのかも知れません。
また、実際あたらしく1からメロディー考えて楽曲をつくるとしても、ふだんから好きなようなメロディーを思い浮かべる習慣がないと、つまり、楽曲をつくる体質になっていないと、そうそう出てくるものではありません。
ということで、こんなフロー図つくってみました。
うーん。
やはり企画考えるのと同じようなプロセスを踏んでいたことがわかります。
音楽をクリエイトする人間としてはぜんぜん大成しませんでしたが、そういうフローが体の中にしみ込んでいて、いま、企画を考える人間としての自分に役立っているとするととても素敵なことかも知れません。
追記
5月中はTBSラジオ「アクセス」に出演中です。Podcastでも聴けます!
●TBSラジオ「アクセス」Podcast
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企画発想力と曲創り(2)
みなさんの中にも趣味で音楽活動やってらっしゃる方もいるでしょう。
「ちょっとオリジナルの曲でもつくってみようか」
などと楽器をつまびきながら考えることもあるやも知れません。
ところが、試してみるとわかると思いますが、「なんか適当に鼻歌で良いからメロディーつくってみてよ」と言われても、カンタンに自分オリジナルのメロディーが浮かぶ物ではありません。
オリジナルと言っても、それは自分がこれまで意識的に、あるいは無意識にインプットしたさまざまなメロディーの積み重ねが、脳のどこかに蓄積されていて、それらに影響された「なにか」を自分なりに加工してひねり出した物だと思います。
さらに、なにかメロディーが浮かんだとしても、それを楽曲に構成するのはこれまた大変なことです。
いまはいろんなパソコンソフトがありますので、多少手助けしてくれるかも知れませんが、その「思いつきを編集して楽曲にする」という作業の本筋はまだまだ人間の物でしょう。
楽器が弾ける人は、何となく楽器を弾きながらメロディーを創ることも可能かも知れません。
「手が覚えて」いる無数のメロディーから、直感的に浮かんだ物を弾いてみて、「ああ、これが近い」とか「ちょっと違うな」と自問自答を繰り返すのではないでしょうか。
整理してみます。
●オリジナルの曲を創るときにも、必ずそれまでのインプットが必要なはず
●そのインプットを加工し、醸成するのだが、そこには何らかヒラメキがある
●つまり、インプットを増やし、ヒラメキがおきやすくすればよいのではないか
もしかして、よほどの天才がいて、そんなインプットなしに、生まれ持った脳髄の中にメロディーを持っていて、それを吐き出すだけで、ある種の旋律が形成されるといったこともあるかも知れません。
しかし、そうではなく、わたしのようなレベルでは、今までのインプットをもとにして、たとえばコードをひいて、その上にメロディーを口ずさんで載せたりしていましたので、その「コード(和音構成)」じたいがすでに「あるもの」であり、、その上にのっかって創作していたわけです。
つまり自由に創作しているように見えても、ある種の枠に「制御」されている。
しかし、自由奔放に作ったものより、そうした「制御」があった方が、結果的にいいものができることもあるので、「制御」が悪いこととも言えないと思うわけです。
ここまで述べてきたことで、「メロディー」=「アイデア」、「楽曲」=「企画」と置き換えてみればどうでしょうか。
まったく楽曲を創ることと、企画を考えることは同じようなシステムに乗っているのではないでしょうか?
何か、答えのない旅路に出たような気がしますが、次回に続く。
ぼくの作品が収められている山下久美子さんのLP(アナログ!)『アニマアニムス』
追記
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紺ジャケとチノパン
5月は毎週木曜日TBSラジオ『アクセス』の「Wisdomの知恵袋」というコーナーに出演してます。
23時30分頃からですね。
パーソナリティはジャーナリストの井上トシユキさん。
何となく肌合いが合います(とこちらでは勝手に思っているのですが)。
TBSラジオのディレクターから、井上さんとぼくの「格好が似てる」と言われました。
二人とも紺ジャケとチノパン。
井上さんもぼくも苦笑しながら、「これはぼくらの業界の便利服である」と述べました。
やっぱり上着は着なくちゃ行けないし、とはいえ、カジュアルな雰囲気も出したいし、若干知的な感じも出したいと言うことで「紺ジャケ(or黒)とチノパン」の組合せになるのです。
ジーンズはNGの場合もありますしね。
なにせ、この格好は、シャツさえ替えれば何とでもなるので「書きもの系」の業界では定番です。
ほんとはもっとカジュアルでもいいのだろうけれど、そこはある程度年齢を経たわれわれとしては、一番無難なこのスタイルに落ち着くのです。
なんてったってお金かからないですしね(笑)。
出演の模様は下記のPodcastでも聴けます!
どうぞ…。
●TBSラジオ「アクセス」Podcast
最終更新時間 10:45 | コメント (0) | トラックバック
企画発想力と曲創り(1)
みなさんは会社のセクションでブレストをしたことありませんか?
その時、「どうしてうちのメンバーはアイデアが何も出てこないんだろう」と思うことはありませんか?
今年にはいって、「企画発想力」についての、企業研修依頼をいくつかうけてます。
「企画書」ではなく、その前段階といいますか、どうやって企画を発想するのかという話ですね。
正直に言って、わたしは特別な才能のあるクリエイターではありません。
人とかけ離れた発想力があるわけではなく、現場の流れの中で、プレゼンに通るように、商品化されるように、新規事業として成立するようにと、数多くの企画を立案してきました。
その「現場での話」でよいから、ということでご依頼をいただいて、お請けしています。
そんなとき自分の経験のひとつとして、「企画発想力と曲創り」の関係を話したりしています。
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そもそもわたしは大学を卒業するとき、定職につかず、音楽業界で働きたい、とくにコンポーザー(作曲)の仕事をしたいと思っていました。
結局才能なく、今に至るのですが、ある時は朝から晩まで曲創りに没頭していましたし、何曲かはメジャーな楽曲にも取り上げられました。
代表的なものは山下久美子さんの『モーニングベル・ならしてよ(作詞は銀色夏生さん/編曲は後藤次利さん』です。後藤さんのベースがバシバシはいってかっこいいです)。
しかし、音楽で食べていくことはあきらめ、リクルート社から、あらたにビジネス社会に足を踏み入れることになるのです。
今でもたまに曲創りをします。
そうしたとき思うのは、「企画発想するシステム」と「曲をつくるシステム」というのは、自分の中ですごく近いものがあるのではないかということです。
読者のみなさんにも音楽を趣味とし、自分で曲を創ったりすることを趣味としている方がいるのではないでしょうか。
あの「曲」は「メロディ」はどこからやってくるのでしょうか?
そして、どうやってカタチになっていくのでしょうか?
たとえば、まったく曲創りをしたことがない人に、「鼻歌でもいいから何かメロディ出して見せてよ」といって出てくるでしょうか?
つまり、企画のアイデアも、「何でもいいから出してくれ」といっても、なかなか出てこないのはそういうところにあるのではないでしょうか。
企画発想力ということを考えるに、何か面白いヒントがあるのではないかと思い、検討したいです。
…と、これぐらいで今回は終わりかな。
追記
5月中はTBSラジオ「アクセス」に出演中です。Podcastでも聴けます!
●TBSラジオ「アクセス」Podcast
最終更新時間 07:16 | コメント (0) | トラックバック
TBSラジオ「アクセス」
いやあ…。
お聴きになった方もいるかも知れませんが、昨夜はTBSラジオ「アクセス」の『Wisdomビジネスの知恵袋』に生出演してまいりました。
パーソナリティーの渡辺真理さん、井上トシユキさん、そしてTBSラジオ現場のみなさんお世話をおかけしました。
いらないことしゃべっているうちにあっという間に終わったので、すんません、次回からは台本通りやります(たぶん)。
しかし、何かラジオの収録現場って、自由闊達な雰囲気いいですね。
これからあと4週通うのは楽しみです。
ぼくの話の内容も反省しきりですが、もう流れちゃったもんね。
さあ次行こう…。
と思ったらPodcastなんてものがあるんですね、いまは。
こちらで聴けます。とほほ。
わたしの出番の前は「秋葉原の規制問題」で、聴取者とパーソナリティーがガンガン話し合ってましたね。ついついそちらに引き込まれそうになりました。










