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2007/03/19

本を書きたい人へ~出版企画書とは?(2)

ちょっと前までは、「書籍を出す」ということは、とても敷居が高いことでした。

1.学者・評論家が出す(社会的意義としては◎マーケティング的には△)
2.有名人が本を出す(社会的意義としては△マーケティング的には◎)
3.小説家が出す(社会的意義としては△マーケティング的には◎)

こんな感じ、あるいは1~3の混ぜ合わせでしょうか?

結局、マーケティング的に売れると判断されたものでないと本は出せないわけです。
しかし、ギャンブル的に出してみようか、という方針の会社もあったり(ギャンブル要素は相変わらずあります)、意義の高いものは出そうという風潮があったように思います。

ところが近ごろ本が売れなくなってきましたね。
たくさん出ているようでいて、かなり選別とくにマーケティング的にきびしく判断されています。
つまり、売れ行きの見込みについて、ますます敷居が高くなっているのです(笑)。

書籍を出すと言うことは、単行本、雑誌どれをとっても、とてもリスキーなビジネスなのですよ。
ご存じの通り、だいたいコンテンツ・ビジネスとくにパッケージ・スタイルのビジネスは、ソフトを売っているようで、実はハードを売ってきたのですね。
ハードとは「紙」とか「CD」とか「ビデオ」です。
「メディア」とくに「パッケージ・メディア」言った方が馴染みやすいですね。
ともかくそれらハードにソフトを「印刷」したり「焼いたり」することによって、付加価値をつけて売っていたと言えます。
「紙」なんて、一枚一枚はとても安いのに、そこにソフトが乗っかることにより本となり、本は一冊1500円とかになるわけです。

「CD」なんかの場合はとくに、そうやってできたソフトのパッケージが、オーディオ製品を販売するためのツールという位置づけだったのです。
だから、とくに老舗レコード会社の多くは、親会社がオーディオ製品を扱うメーカーであったのですね。

書籍は歴史がもっと古く、それ単体でビジネスされてきたわけですね。
それが雑誌になり、広告を取るというビジネスも出たわけですが、このシリーズで述べる話は、とりあえず「書籍」の話としておきます。

書籍を出すのに出版社がもつ、必要な原価はこんなものでしょうか?

(a)固定でかかるもの(一部流動的)
●印刷費・製本費
●デザイン費(DTP費)

※昔はここに写植代やらいろいろさらにかかっていましたので、DTPの普及は革命だったわけです。
●イラスト費
●装幀費

b)流動的なもの
●宣伝広告費

※間違いなく売れそうなものについてははじめからかけます。また、新聞の一面にある広告欄を出版社は定期的に押さえていて、そこに入れていく場合が多いでしょう。
●販促費
※書店へのPOPや販促活動費。
●人件費
  ・編集担当人的コスト
  ・販売担当人的コスト
※実は「取次」や「書店」「駅の売店」などに対するコミュニケーション活動は、出版社の中でもかなりハードな仕事でした。しかし、書店の状況変化により活動の内容も変わってきていますね。たとえば、ネット書店に対する販促活動はかかせなくなっています。また、自社サイトで通販する出版社も多くなっていますので、そういったシステム投資も必要です。
●著者印税

だいたいこのような仕組みでしょうかね。
こんなにコストがかかるわけです。
人気作家でない限り、最初はあまり刷れないわけですね。

最終更新時間 2007年03月19日 08:15

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