仮説創出力を高めよう(2)
以前のエントリー『仮説創出力を高めよう』に共鳴していただいたEbisuさん(ポッドキャスター)と2人で「仮説学会」を立ち上げようという話になり、昨晩四谷のルノアールで第1回の学会を開催しました。
2人がテキストとして持ち寄った二冊の本。
まったく同じものを持ってきたわけです。
「仮説」について、わたしたちが考えたいことは、おおむねこの二冊に集約されているといっても過言ではない名著二冊です。
1.は出たばかりの本で、ボストン・コンサルティング・グループの日本代表をつとめられた内田さんの著ですね。
優れたコンサルタントは、正解に近い仮説を素早く立てて仕事を進めるということを、コンサルタントに限らずビジネスパーソンが普遍的に活用できるスキルとしてやさしく、わかりやすく解説しておられます。
とくにわかりやすいたとえとして、将棋の名人が次の一手を無限にある候補から選び出すとき、そのすべての候補を検証するのではなく、近いと思った候補手を数手だけ選び出し、それを頭の中で検証するということを一瞬にして行うという話が上げられていました。
その「近いと思った候補手」をあげることこそ、優れた仮説を立てるということなのですね。
わたしもヘボ将棋をやりますが、よくわかる!
すべての次の一手を検証するなんて物理的にムリですよね。
経験値や感覚で「これだろう」と思う一手を考え、そこから検討に入るわけです。
近頃コンピュータが人間に勝つようになりましが、長く人間の方が強かったのは、その「鋭い仮説を立てる」という能力がコンピュータにはなかったからだと思います。
2.は10年ぐらい前に書かれた本ですが、その内容はまったく色あせていません。
固定観念や、「論理」に縛られて思考することのマイナスを説かれています。とくに気に入ったのは「『何々戦略』とか『何々戦術』とか言ってみても、そのときの状況を読む力がなければ、そんなものは机上の空論で終わってしまいます」という一節です。
つまり『論理』より、『状況』を鋭く読んで、すばやく仮説を思考する対応する力の大切さを説かれているのです。まったく同感です。
名著の紹介をしているうちに昨日の仮説学会の話にたどりつけなくなりました。
またまとめてご報告します。
●追記
「仮説」といえば、いま売れている「99.9%は仮説(竹内薫著・光文社)」は、勘違いして買ったのですが。これはこれでなかなか面白かったです。
やはり固定観念に縛られることの愚かさ、科学というものの、ある種インチキな部分を見事に喝破した痛快な本です。とくに科学好きな方は面白く読めるのでは?
最終更新時間 2006年05月16日 11:49
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「冴えた仮説」をどう立てるか?という思いに至った経緯を。 [続きを読む]
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仮説創出力という言葉を使いたいと思います。 [続きを読む]
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「仮説」とは状況を的確に捉えるための「めがね」。 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年06月23日 14:02
昨日、電車で、「仮説思考」の本を読んでいる方を見かけましたよ。藤木さんのブログの影響か? なーんて。帯のところに書いてある、”作業量が激減する”というのが魅力ですね。私も、ぜひ読んでみたいと思います。今、「国家の品格」を読んでます。
投稿者 TANAKA : 2006年05月24日 00:42
TANAKAさんコメントありがとうございます。
実はある人を介して、著者に感想のメールをお送りしたら、丁寧なお返事をいただいて「このブログも読んでいる」とのことでした。
たいへん高い立場におられる方でありながら、また時間もほとんどないであろう中、一読者にお返事をいただけるとは、恐縮の一言です。また、そんな著者の内田さんの誠実な人柄がしみてくるようでした。
投稿者 FUJIKI : 2006年05月24日 09:09










