プロレスラーには「溜め」が必要だ
R社は独立する人が多い会社で有名ですが、ずいぶんお世話になったHさんも、6月に同社をやめ、独立思案中ということなので、自由が丘でメシ(なぜか四川料理)を食べようということになったのです。
「ゆったりしているなあ」という印象でした。
普通、退職して、独立・起業思案中となれば、変にテンション高すぎたり、あくせくしてたりするものなのですが、彼は肩の力が抜けていて(もともと心配なくらい肩の力は抜けている人でしたが)、
「この一ヶ月間息子と大事な時間を過ごせました。こんな時間はもう二度ともてないでしょうね」
と、家族のことをうれしそうに話すのです。
「で、何か具体的に動かれてますか?」
「いやー、なーんにも。毎日本ばかり読んでます(笑)」
ああ、この人は、いま「溜め」の時期なんだなあ、と思いましたね。
昔々新日本プロレスの長州力が若手だったころ、実力はあるのに、会社から売り出されず、来る日も来る日も外人レスラーの「かませ犬」役をやらされていて腐りかけていた時期がありました。
しかし、プロレスファンはそんな彼のことをじっと見ていて、後年彼が会社に反抗して旗揚げしたとき、ファンは熱烈に彼を応援したという故事?があります。
その故事をさして。某編集長が「プロレスラーには溜めが必要だ!」と叫んだわけです(確か)。
つまり、事を起こす前に、じっと辛抱したり、静かにチャンスをうかがいつつ準備をしたり、そこでつらい目に会っても腐らず、「溜め」を作るプロレスラーが大きくブレイクするということです。
Hさんは会社をやめ、いま、淡々と「溜め」ているときなのでしょう。
どうしても生活の心配やら、将来への不安で、目先の事に走ってしまいがちです。
そんな不安に負けずに、「溜め」ている彼は大きくブレイクするかもしれません。
わたしなど人間の器が小さいので、生活の不安やらで、すぐ「自分を安売り」してしまう傾向がありました。
そうではなくて、不安に負けないで、来たるべきチャンスをじっと待ち「溜める」。
で、大きくジャンプする。
Hさんはきっとジャンプするでしょう。
最終更新時間 2005年08月11日 14:09
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