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写真紀行 ベルギー逍遥

− 第15回 −

11月 懐かしい今(ブリュッセル) (2007年11月5日公開)

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 冬になりマロニエの葉が落ち尽くすと枯れ枝の向こうにユトリロの絵のような建物が現れる。個別に見れば壁の色、窓やテラスのデザインそれぞれ違うのに全体としては見事に調和している。無残な電線もない。どうしてこんな都市の景観が生まれたのだろう。

 中世パリではレンガ造りの建物の脆弱さを補強するために家同士密着した接合壁を設けるよう規制された。その後街路の幅と高さ、テラスのあり方等についても規制された。これが隣の小国ベルギーにも伝播した。

 パリでは20世紀後半、規制がやや緩んだが、ベルギーでは大きな変化はなかった。おかげでベルギーの景観は今でありながら懐かしいものとなった 。

写真・文: 金子 晴彦

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