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地球の裏側から天体観測
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 山梨県立科学館天文担当
信清 憲司 氏
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自然体験学習のもうひとつのプログラムとして実験が行われたのが、山梨県立科学館の天体望遠鏡で撮影された天体画像をIPv6ネットワーク経由で観測を可能にするという試みだ。天体画像は、IPv6マルチキャストによりストリーミング配信され、遠隔地から科学館の望遠鏡で観測した星空を共有することができる。
「科学館の望遠鏡は、それほど大きいものではありません。しかし、コンピュータ制御の望遠鏡のメリットを生かし、画像の取り込みや配信などのシステム化はスムーズに実現することができました。ただし、実際には天気に影響されるため、必ずしもいつでも観測に好条件がそろうとは限りません。それでも星空を見上げることがが少なくなった現代人に、天体に興味を持ってもらう機会として、ぜひ活用して欲しいと願っています」。(信清氏)
今回の実験では、県内の情報プラザや家庭に設置された10数台のモニターPCに、マルチキャストで配信された天体の画像を同時に見ることが可能になった。IPv6マルチキャストは、ユニキャストに比べ、単一のパケットで同報配信を実現するため、こうした大容量のストリーミング配信に適している。また、実際に現地で見ることのできない画像を見る機会が増大する点でも、教育現場をはじめ高い関心を集めている。
「ネットワークを活用することで、時差や地域格差はむしろメリットになります。例えば、地球の裏側の望遠鏡で観測されている夜の天体を日本の昼間にリアルタイムで見ることも現実のものとなります。天体に適したロケーションを手軽に利用できる世界規模での環境作りを目指しています」。(信清氏)
今後は、学校教育での積極的な利用を促し、こうした社会教育施設の重要性と、通信を利用することによる利便性をよりアピールしていきたいとしている。
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