|
 |
 |
 |
1/3ページ |
|
 |
世界最先端のIT国家を広く紹介するために総務省が進めているe!プロジェクトの一環として、山梨県をフィールドとした教育分野及び農業分野での実証実験が行われた。 最先端のIT技術のショーケースとして、取り組みの趣旨を広く理解してもらうことを目的に、公開実験を行うなど参加型の実証実験として成果をあげている。
 山梨県企画部情報政策課 課長補佐
宿澤 公夫 氏
|
教育分野や農業分野でのITの活用を推進しているのは、山梨県企画部情報政策課だ。総務省が進めているe!プロジェクトの一環として行った実験は、「自然体験学習システム」と「ビニールハウス遠隔監視システム」である。次世代のインターネットプロトコルIPv6を用いることで、あらゆる産業・生活の基盤として活用するための新たな施策として取り組まれたものだ。
「山梨県では、平成9年から地域IXの先駆であるY-NIXに関わり、10年からはジャパンギガビットネットワークのきっかけとなった中央コリドー高速通信実験推進協議会に参加するなど、県民参加型の実験に取り組んできました。産学官共同での県内実験や東京-山梨-長野を結ぶ実験、JGNを使った実験などにより、シームレスな通信インフラも整備されています。こうした素地が、ITやネットワークを活用した実証実験に山梨県が積極的に取り組む基盤となっており、関連機関や学校なども実験に非常に協力的です」。
山梨県では、e!プロジェクトの実験に参画する中で、教育分野へのITの積極的な活用を中心に企画が進められた。同時に県内の高付加価値農業を活性化するための農業分野への取り組みに対する実験も行うことで、より県民の生活に密着した実験を目指した。
「IPv6は、パソコンだけでなく、あらゆるデバイスがインターネットに常時接続可能になるなど、大きな可能性を持っています。最先端のIT技術を体験いただくとともに、取り組みの趣旨を広くご理解いただくためには絶好の機会だと思います」。(宿澤氏)
「今後も、公開実験やモニターの募集などを通じて最先端の技術を山梨県で見ることができる環境を積極的に整備していきたいと考えています。東京で最先端の技術を見ることは簡単です。しかし、地元の山梨県で最先端を体感できるというメリットを県民の皆さんに感じていただきたいのです。県民参加型のプロジェクトの実践で、最先端ITの普及に努めて行きたいと思います」。(宿澤氏)
|
 |
自然体験学習システム
|
 |
 南アルプス市立白根巨摩中学校 校長 比志 保 氏
|
山梨県の取り組んだe!プロジェクトにおいて、教育分野での実験が、自然体験学習システムへの取り組みだ。
 図:自然体験学習システム
|
|
南アルプス市立白根巨摩中学校は、全国ギガビットネットワークで、県内の山梨大学附属小と岐阜県の小中学校2校と結び、3次元バーチャルリアリティ空間の映像を遠隔地の複数の地点で、同時に共有しながら学習する未来型体験学習の実験に参加した。
今回の実験では、各校に大型傾斜スクリーンを設置し、宇宙ステーションの完成予想施設の3次元バーチャルリアリティ空間を体験するものだ。教育現場でのIPv6を利用した大容量双方向通信は全国初の試みで、大型のスクリーンを目の前にした生徒たちからは、圧倒的な臨場感に好評を博した。
今回の実験では、システムのコントロールセンターを白根巨摩中に設置し、4校を結んだ。リアルタイム性が要求される大容量通信をIPv6マルチキャストにより、高品質に伝送するネットワーク技術が検証された。
「生徒たちは、IPv6などの知識はもちろんありません。しかし、インターネットやIPv6といった最先端のネットワークを活用して、一流の教育を受けたという体験は大きな意味を持っています。何といっても縦1.5メートル、横2.4メートルもの大画面により立体映像は、迫力満点です。こうしたバーチャルリアリティは、実際に行けない場所や体験できないものを仮想的に体験できることが大きな魅力です」。(比志氏)
白根巨摩中では、今後もこうした実験に積極的に参加し、全校レベルでの利用を目指し、教育コンテンツの普及に期待したいとしている。
|
|
|
|
|
 |
ページトップ
|