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トップITトレンドIPv6 ONLINE JOURNAL IPv6応用・導入事例編 第1章
IPv6 ONLINE JOURNAL
IPv6応用・導入事例編 第1章
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株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズは、IPv6ベースの通信サービス「"SKY"ストリームサービス」を開始。 国内初の商用IPv6通信サービスとして、注目を集めている。新サービスは、従来の衛星通信サービスに加え、IP-VPN経由の地上系の伝送路を併用することで、アンテナのつかない拠点に対するマルチキャスト配信を実現。 また、地方拠点からのライブ素材伝送をこれまでの専用線伝送に比べ、地域によっては約8割以上のコスト削減が可能となる。


株式会社スカイパーフェクト・
コミュニケーションズ 通信事業本部
通信事業部長 池田邦彦 氏
1999年秋から、スカパーの放送用チューナーを通信機器とした通信サービスの提供をはじめました。衛星通信サービスは、全国の複数拠点に同時に送信できるため、拠点ごとに回線料がかかる地上通信網より低コストです。また、安価な放送用チューナーが兼用できるため、通信サービスとしては、抜群の競争力を持っていました。
しかし、地下街のある店舗などアンテナがつかないところにはサービスができません。また、多くの企業はビルを拠点としていますが、ビルへのアンテナの取り付け工事費は非常に高額になってしまいます。

株式会社スカイパーフェクト・
コミュニケーションズ 技術・運用本部 
プロットフォーム技術部 課長 
竹中清裕 氏
もう一方で、従来スカパーの衛星通信サービスをご利用いただいていた企業は、東京都内、大阪市内にほぼ限られていました。理由は、アップリンク拠点が東京・大阪にしかないため、地方から映像伝送用の専用線接続が必要となってしまうためです。 実際には、ビデオテープで東京・大阪に送っていただくといった運用方法も可能ですが、"毎週月曜日に社長が社員にメッセージを送信する"などのニーズには、どうしてもライブが基本になります。そのため、地上系回線のコストの負担から導入を見送っていた顧客企業が多かったというのが実態です。



株式会社スカイパーフェクト・
コミュニケーションズ 通信事業本部
通信事業部 アシスタントマネージャー
加藤真理子 氏
我々は、地方に拠点をお持ちでありながら全国に数百の店舗展開されている、企業にぜひ衛星の利便性をご提供したいという観点から、地方の映像素材を低コストで伝送できる仕組みはないかと模索をはじめました。
つまり、"アンテナがつかないところにどう配信するか?"と"地方拠点から素材をどのようにして持ってくるか?"の2つが大きな課題となっていたのです。検討を進める中、地上系のVPN網を活用することで、どちらも解決することができるという見通しができたことで、新たなサービスを開発しました。
マルチキャストの実現がIPv6の決め手に!
当初は、IPv6を意識したわけではなく、まず"マルチキャスト配信"の実現を目指して、既存の技術のなかで解決策を模索しました。 我々のお客様は、衛星をメインとしてご提案しているお客様ですから、拠点数が多い。衛星はアンテナを立てることで、日本中どこでも電波を受信することができます。 いわば4400万世帯と専用線を結んでいるのと同様です。しかも、各接続には、回線料がかかりません。これを補完するサービスとして、アンテナをつけることができない拠点のすべてに対するマルチキャスト配信を実現するためには、IPv4による実現は不可能だと判断しました。
ご存知の通り、IPv4ネットワークでは、ルータ等の中継機器におけるマルチキャスト対応機能の実装が必須ではありません。そのため、 経路の中に一つでもマルチキャストルーティング不可やトラフィック過大負荷のルータがあると、データ転送は失敗してしまうのです。IPv6対応のルータは、マルチキャスト機能が標準実装されているため、1台のルータで多くのルーティング処理が可能なため、効率的なマルチキャスト配信が実現できました。
また、IPv6ヘッダに設けられる優先度やフローラベルのフィールドで通信パケットが制御できるようになり、これらの機能の有効活用で、最適なリアルタイム通信が可能です。



図:マルチキャスト配信を可能にする"SKY"ストリームサービス

一方、今までライブの素材伝送ができなかった地方に対しては、IP-VPN網経由の素材伝送が可能になることで、衛星通信サービスの提供先を全国に拡大することが可能となりました。
例えば、東京-名古屋間で月額200万円以上もかかっていたアプローチ回線は、従来の約2割程度のコストでご利用いただくことが可能になります。また、拠点数が増えた場合は、アンテナをつけていただくだけで、全国を結ぶ通信サービスやスカパー!の放送サービスも受信できる環境を容易に実現していただくことが可能です。 店舗では放送をBGV的にご利用いただくこともできますから、我々のサービスは無類のアドバンテージを持つことになりました。



図:地方拠点からのライブ素材伝送
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