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自動車のIT化(テレマティクス)をテーマにした連載も今月で3回目になりました。1回目のトヨタは、車をネットワークにつなぐことでCRMを高度化し、顧客満足度の向上を狙っていました。2回目のパイオニアは、カーナビを通信端末にすることで、新しいサービスを提供すると同時に、携帯電話型事業モデルを持ち込み、販路の拡大を目指していました。
今回のモバイルキャストは、前の2社のように既存製品の延長線上にテレマティクス市場を考えていないのが特徴です。たくさんのアイディアを元に、スクラッチで新しいビジネスの開拓に挑戦しています。
インタビューにもあるように、同社は移動体通信を使った物流業界や交通業界、行政向けソリューションに、新しいネットワークビジネスの確かな手ごたえを感じています。そして、通信インフラの整備が進んでいけば、コンシューマーも巻き込んだ大きな市場が開けるはず、という夢を語ってもらいました。
コンテンツからデータセンター、 車載機までを提供するオープンプラットフォームモデルを構築
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オープンな車載向け通信事業者としていち早く事業家
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モバイルキャスト株式会社
代表取締役兼CEO
赤池 英二 氏
Profile
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――テレマティクス参入の背景や会社設立の狙いをお聞かせください。
モバイル系端末をクルマに搭載するマーケットは全く未開拓で、大きなビジネスチャンスがあると考えました。そして、移動体通信を利用した車載向け双方向通信サービスのビジネスモデルで、平成12年度の中小企業創造法の認定を受け、サービス展開に不可欠なキャリアとしてKDDIの賛同も得て、オープンプラットフォームソリューションMVNO(Mobile Virtual Network Operator)を目指し、平成14年7月にテレマティクス専門企業としてモバイルキャスト(株)を設立しました。
以来、通信回線とコンテンツを蓄積したデータセンター、そして通信モジュール内蔵のゲートウェイである車載サーバーをオープンプラットフォームとして提供するというコンセプトで事業を準備してきました。年内にEV-DO(次世代高速通信データネットワーク)に発展するKDDIのCDMA2000
1xを利用したオープンな車載向け通信事業者としては、最も先行する形で事業化を進めています。
――自動車メーカーや車載器メーカーとの違いはどこにあるのでしょうか。
テレマティクスを情報通信サービス事業、情報とクルマが繋がることで相乗効果を生む新しいインフラの形成を目指す形で考えている点が大きく違います。自動車に情報通信端末を搭載して、移動空間情報端末としてクルマを見た時に、様々な業種がコラボレーションによって新しいビジネスを作り出していける大きなチャンスがあると見ています。そのために、まず、今のビジネスモデルをベースに、業務分野の自動車に情報通信端末を搭載するインテグレーションビジネスと、そこでのサービスビジネスの展開を目指しています。ですから、自社ユーザー対象の自動車メーカーとは全く違う方向を向いていますが、ビジネスモデルはオープンなので、どの自動車メーカーや車載器メーカーにもプラットフォームを提供し双方向性カーPCの実現を目指します。
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