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情報公開は権力解散 すばらしい世の中に
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--ブロードバンドを使って、具体的にどんなことが行われているのでしょうか?
私は、東京大学の総合研究博物館でデジタルミュージアムを運営しています。これは仮想の博物館ではなく、現実の博物館で積極的にコンピュータを利用しようというものです。この博物館はインターネットで10万ページ公開しています。これはまさにブロードバンドの利用例ですね。
たとえば、歴史上の人物の肖像画が納められていますが、これはその人物が実在した頃に描かれたものです。私の学生時代は、歴史とはただ暗記するだけのものでした。歴史上の人物の名前だけ覚えても、どんな人物か想像もつきませんでした。顔を知っていたのは当時のお札になっていた聖徳太子ぐらいのものです。でも、今は違います。肖像画を映像で見てイメージを持つことができます。これだけでも歴史に対する理解がずいぶん違います。
同じように、銅鐸を叩いた音も収録しています。東京大学に無理を言って、1度だけ叩かせてもらい、その音をデジタル録音しました。銅鐸が儀式で使われた楽器のようなものだといわれても、今までは実際どんな音がするのか分かりませんでした。でも、実際の音を聞けば、そこからイメージが広がります。全国の小学校から「銅鐸の音を聞きたい」という問い合わせをたくさんいただいていますが、これもインターネットで公開しています。
ブロードバンドなどITを活用すると、現実の体験ができるのです。普通の人が銅鐸の音を聞きたいと思っても、そう簡単に叩かせてはもらえません。でも、1度録音したら世界中の人がこれを聞くことができます。ブロードバンドとITで、知識が広がるんです。
かつては情報を持つことが権力でした。情報を集めることが難しかったから、集めることができれば有利になれた。でも、今はさまざまなところで情報が公開されています。その情報を簡単に手に入れることができるようになりました。情報の公開は権力の解放です。これはたいへんにすばらしい世の中です。
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